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アスリートが結果を残すために、お肉を避けるべき2つの理由

時代を遡ること古代ローマ。

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イタリアのコロッセオでは剣闘士たちが猛獣と命がけの戦いを繰り広げる。

そのプロの剣闘士たち。

実は彼らの多くが菜食だったと知ったら驚きませんか?


植物しか食べない人間が、猛獣と戦っていたなんて…。
そう知ったとき、私は本当に驚きました。
そんな弱そうな剣闘士がトラやライオンに勝てるのか?って。


他にも驚くべき事実がありました。

伝説のウルトラマラソンランナーである、Scott Jurek氏
(160km走世界記録保持者、24時間走のアメリカ記録樹立:266,677km)

オリンピック短距離走で世界を感動させた、Carl Lewis氏
(1984〜1996までに9つの金メダル)

FCバルセロナで天才的なプレーを披露している、Lionel Messi氏
(欧州のリーグシーズン最多得点記録を更新、ギネス認定)

日本でも有名過ぎる上記の方々、菜食なんです。


お肉を食べずに最高のパフォーマンスを出すことなんてできない!

小さい頃からずっと、そう思っていました。

でも違ったんです。

お肉を食べることがパフォーマンスの低下につながっていたと知ったとき、

俄に信じることができませんでした。


さあ、今回はお肉(動物性タンパク質)のお話です。


お肉は血液を濁らせる

心臓血管の専門家であるDr. Robert Vogel氏が行った面白い研究があります。

被験者である3人のプロフットボール選手(ABC)に2日間にわたり以下の朝食を食べてもらい、食後の血液状態を観察するというものです。

A氏:[1日目]牛肉ブリトー → [2日目]植物ブリトー
B氏:[1日目]植物ブリトー → [2日目]植物ブリトー
C氏:[1日目]鶏肉ブリトー → [2日目]植物ブリトー

結果、植物性のみを食べたB氏は常に透き通ったサラサラの血液。
1日目に動物性ブリトーを食べたA氏・C氏は濁ったドロドロの血液でしたが、両氏とも2日目に植物ブリトーを食べたあとは、サラサラの血液になっていました。

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左側の血液は植物性を食べたあとの血液。透き通ってサラサラです。
右側の血液は動物性を食べたあとの血液。濁ってドロドロです。

血液が濁っている状態は運動パフォーマンスにどのような影響があるのか。

血液の濁りは、血流を悪くし、運動パフォーマンスを著しく低下させます。

血液の流れが悪くなれば、身体中に酸素が行き渡らず、
必然的に運動能力は落ちますよね。

さらに悪いことに、

お肉などの動物性食品に含まれるタンパク質と脂肪は、
食後6〜7時間にわたり血液に影響
を及ぼします。

つまり、朝・昼・晩と動物性食品を食べ続けると、
常に血液が濁った状態でいることになるのです。

特に陸上など0.001秒を競う競技においては、ほんの少しの違いが結果に大きな差を生みます。

こうした動物性食品の弊害を避けるため、菜食に移行するアスリートもいるくらいです。


お肉はケガの治癒を遅くする

オリンピックチームのドクターである、スコット・ストール氏(米国ボブスレー連盟医師)は以下のように述べています。

「動物性タンパク質は炎症を引き起こす可能性のある炎症分子(Neu5Gc、ENDOTOXIN、HEM IRON)を含んでいる。[中略]動物食品の摂取は、消化中に腸内フローラを変質させる。その結果、炎症を促進する細菌種がはびこり、炎症ミディエータTMAOを生産する。」
(Netflix original 『The Game Changers』より)

難しいので具体例をあげると、ハンバーガー1つ食べることは、

血流機能を27%低下させる
体内の炎症可能性を70%上昇させる

という可能性を孕んでいるのです。

炎症は動脈の血流を悪化させ、筋肉や関節の痛みを増加させます。
「回復のため」と思いたくさんお肉を食べることが、逆に回復を妨げているのです。

では逆に、植物性タンパク質にはどのような効果があるのか。
ストール氏によると以下のような効果が期待できると言います。

「植物性食品はタンパク源であり、ミネラル、ビタミンも豊富で、抗酸化作用もある。炎症を抑え、腸内環境を整える。また、血液供給を促し、身体能力をも高めてくれる。」(Netflix original 『The Game Changers』より)

事実、怪我率100%の激しい競技であるフットボールにおいて、菜食に切り替えた選手がいました。NFLで活躍するデリック・モーガン選手です。様々な論文を読み、菜食がケガの回復に効果的だとして切り替えたそうです。念のために受けた血液検査も数値が好転。怪我の回復も早いと実感しているそうです。


幼い頃から「強く、たくましくなるためには肉を食べなきゃいけない」という思い込みがありました。

いま思えばそれは、テレビやメディア、社会によって知らず知らずに植え込まれてきた思考回路だったのだと思います。

科学が発展し、研究が進み、様々なことが明らかになってきました。

そういった情報を素直に受け入れ、自分の生活に生かしていくのか

そういった情報を怪しい話だと跳ね除け、拒絶するのか

そんな大事な分岐点に私たちはいるんじゃないか

そう思えて仕方ありません。


【参考資料】
動物性食品の健康への影響がよくまとめられている作品です。
以下は予告ですが、Netflixで視聴できますのでぜひご覧ください。




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