販売会を開く意味
暑さ全開です!
畑作業マジでヤバいです。農家さんやっぱリスペクトです。
と、いうわけで今日はウチが販売会をやる理由を書いてみます。
利益になってるの?
そもそも、販売会の収益ってどうなの?
てとこですが、ぶっちゃけお金の面では大した利益にはなっていません。というか、前後の準備にかかる時間や労力、売れ残りのリスクのある仕入れ。そんな事を考えると実質はマイナスになってると思います。
具体的に書くとこんな感じ
・販売会に向けて前日の夕方に農家さんの畑に訪問し、野菜を仕入れる。現状は3軒の有機農家さんを周ります。平均一軒辺り3,500円分程。
・当日準備。1時間程使って袋詰めや値札作り。現場に着いたら、棚を組んで陳列。
・販売時間。11時〜14時の3時間で販売。平均売上は15,000円〜20,000円程。つまり、ざっくり粗利は5,000円〜7,000程。実際は集荷や販売場所までのガソリン代や備品や労力を考えたらもっと少ない。
と、いうことで収益という部分では圧倒的に弱い!
ちなみに、飲食店や施設の納品分売上は1人辺りで平均80,000円/日。前日までに注文貰った物だけ仕入れて納品するので、売れ残りリスクもほぼ無い。
何でやるの?
つまり、納品業務だけ続けてれば今のところはやっていける。
じゃあなんでわざわざ暑い中、時間と労力をかけて販売会を開いているのか?
答えは簡単で、お客さんや農家さんとの輪を広げたいから。
有機栽培や自然栽培をしている農家さんは、少量多品目である事が多く、基本的に大量に規格が揃った物を欲しがる飲食店等の納めでは売りづらいのが正直なところ。金額の部分でもしかり。
仕入れたいけど仕入れられない状況が続いていた。
そんな中で色々とあって販売会を再開した。販売会をやるにあたって、売るものは自分達が繋がっている農家さんから直接仕入れた物を売る事に決めた。
生産者の声や想いを直接消費者まで届ける事が出来るすごく素敵な場所。自然と売り文句にも熱が入り、それを受けてお客さんも野菜をちゃんと味わって食べてくれる。
最高かよ!
と、いう事で販売会については現状は金銭的な利益を産むものではなく地域での繋がりやファンを獲得するための物としての位置付けになっている。
小規模農家さんの現状
農家さんと話してると、中々新しい売り先の開拓をしてる余裕が無いという話をよく聞く。
毎日畑作業をしながら袋詰めなどして納品。しかもほとんどが委託販売で、売れ残りのリスクは農家さんが背負う事になるし、大型の直売所なんかだと棚に並ぶ作物がかぶり、価格崩壊が起こりがち。店舗によっては、夕方になると勝手に赤札をつけて値下げしてさばこうとする始末。
もちろん、売り先として農家さんにとって良い面もあるのだけど自分としては委託販売というシステムは正直嫌悪感がある。
農家さんの想いを背負った野菜達なんだから、せめて買い取ってそれを自分達の力で売り切るくらいの覚悟で販売しろや!と、弱小八百屋が言ってみたりする。。
そして、産直ECサイト。
これについては、農家さんと消費者さんの近さといい、農家さんの取り分といい悪くはないと考えている。
ただ、前述した通り新たにオンラインに乗り出すとなると結構な労力がかかる事。そして、オンラインだと継続的なリピーターがつきにくい事(選択肢があまりにも多い)もあり、一歩踏み出せないという声もよく聞く。
販売会の他に、野菜詰め合わせの宅配もやっているが、やはり野菜の購入行動を変えるのは難しいと感じている。口に入れる物だし、実際手にとって買いたいという思いは誰にだってありますもんね。
という事で結論
前述の農家さんの現状や自分達の想いを踏まえて、自分達が辿り着いたのが販売会を繰り返し、地域でのコミュニティを強化する事。
その繋ぎ目になれる存在は必要でしょ?
販売会以外にもこの「繋ぎ目」になれそうな販売方法も色々と出てきたので、とりあえず全部試していきます。
そのうち、ネタになる様な大失敗もやらかすと思うのでそれはまた面白ネタとして共有します。
本日も長くなりましたが、読んでいただいた方ありがとうございました!
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