新たな挑戦の中で気付けたことは
ちょっとしたご縁で繋がった方からお声かけ頂き、人生で初めてケータリングの提供に関わらせていただいた私。
とあるイベントで30人分の料理を提供すると伝えられ、
ケータリングとは何かすらもよくわからないままの正直不安なスタートを切りました。
サポートがスタート
当日出すメニューやディスプレイに関しての大部分、全体のスケジュールなどは既に決めていただいていたので、
私は主にメニューの一部の考案・調理・盛り付けでサポートすることに。
ご一緒させていただいた方は過去に何度か経験があるそうで、
とてもスムーズな段取りで進めてくださいました。
当日まであと1週間 メニュー決定のための試作
ケータリング当日の1週間前にメニューを仮決めして、一部メニューをシェアキッチンで試作することに。
提供する料理の試作をレンタルのキッチンですることが初めてだったこともあり、行く前は緊張でいっぱいでした。
それでも一旦始めると和気あいあいと楽しく進められて、
最終的なメニューの決定もできて、最後には程よい達成感がありました。
ディスプレイの検討
メニューが決まったら、料理を盛り付けるお皿やディスプレイの準備を。
ケータリングパーティーでは、一つ一つの料理をちょっとずつミニサイズで提供するということで、
各料理をのせる小さい器を探しました。
可愛らしいカップからスプーンのような容器まで、本当に色々な種類の器があり、
その小ささと可愛らしさに思わずほっこり。
何軒か回って理想の容器を無事に入手できました。
事前準備
当日すぐ盛り付けで使えるように、おかずの仕込みを。
利用は2回目で使い慣れているキッチンだったこともあり、計画通り、余裕をもって準備を進められました。
当日の流れの最終打合せをして準備はばっちり。
いよいよ当日
最終的な材料の買い出しを終えて、いざレンタルキッチンへ。
当日使ったレンタルキッチンは試作時とは違う場所で、
まずは使い勝手が分からない状態からの戸惑い気味のスタートでした。
やっと慣れてきたころには既に作業時間1時間が過ぎ、予定していた出発時間まで残り1時間に。
やるべきことはタイムスケジュールに書き出して、細かくやる事の工程も書き出して明確にしていたので、後はやるのみ!と自信満々だったはずが、
予想上にひとつひとつの準備に時間がかかり、作業残り1/3ぐらいでタイムアップ。
余裕を持ったスケジュールにして頂いていたので、30分レンタルキッチンの利用時間を延長して作業を終わらせることに変更し、
テキパキと、それでも丁寧に準備片付けを進めた私たち。
なんとか終わらせてタクシーに乗り込み、イベント開始の1時間前にやっと会場入りしました。
イベントスタートまで残り40分
2人では運びきれない量の荷物(ディスプレイのプレートや花瓶、料理など)
を2人で協力しながら運び入れ、横長のテーブルにセッティング開始。
崩れるのが心配だったので、バーガーだけは現地で具材をバンズに挟み込む予定でした。
1時間近くあれば30個作れるだろうとそこまで心配はしていなかったのですが、
いざ始めると時間は一瞬で過ぎていきました。
慣れない手袋を使っていたこともあって、ベビーリーフなどの繊細な素材がうまくのせられず、
かといってひとつひとつ丁寧にしすぎるとパーティーが始まってしまうため、もどかしいながらもひとまずは全て具材を挟み切る事を優先しました。
パーティー開始5分前にやっとこさバーガーの準備が完了し、他のデイスプレイもぎりぎり完成!
最後の最後は本当に時間との戦いでした。
ケータリングの完成度はいかに、、
セッティングを終えても何となくそわそわしていたのは、料理の出来が参加者からするとどうなのかが気になっていたからでした。
オープニングが終わって参加者の交流の時間が始まると同時に、皆さんそろって料理の撮影会がスタート。
興奮しながら撮影される様子を見て、まずは、ディスプレイや料理の盛り付けなどの見た目には満足して頂けたんだな~とひとまずほっとしました。
参加者の方々は、交流に忙しくて食べる暇がない印象で、料理の減り具合は緩やか。
それでも、食べてくださった方からは「美味しかった」という感想や
「何でできているんですか!?」と料理に興味を持ってくださったことが分かるような質問を頂けて、
やっと味も気に入って頂けたことが感じ取れました。
一通り提供を終えて
料理提供と参加者との交流が落ち着いたころ、一緒にケータリングをした方とそれぞれ見つけた課題や改善点を共有し合い、
今後どうしていきたいかも軽く擦り合わせました。
せっかく料理して提供するなら、一つ一つ丁寧に心を込めて仕上げたい。
10人以上の規模感でケータリングをすれば、たしかに豪華なものはできるけれど、
大量に仕込んで大量に提供するよりも
どちらかというと、5人ぐらいの小規模でこじんまり・ほっこりできた方が私たちに合っているー。
行き着いた答えは2人ともこれでした。
初めて言語化できたこと
試作を終えて、料理をのせる容器を探しはじめて、やっとケータリングのイメージができるようになってきていた私。
沢山仕入れた重い材料を持ち歩いてしまっても、準備で寝不足になってしまっても
どこかわくわく感が当日までずっとあったんです。
それがなんでかな~と考えた時に、はっきりと言語化できたことが一つありました。
それは、私は小さなサイズ感のものを扱ったり生み出したりするのが好きということ。
例えば小さい頃は、小さな人形とその人形が使う家具などで遊ぶのが好きだったし、
手のひらに収まるサイズの小さなキッチンおもちゃでのままごと遊びも、ハマってよくしていました。
それから今になって実際に料理するようになって、
今思えば普段作るケーキは10㎝程度のミニサイズだし、プレートごはんも直径15㎝ぐらいのお皿に、小さいおにぎりやおかずを細々とのせている。
その理由の1つが、小さいものへの愛着や居心地の良さなんだろうなと気づいたんです。
居心地の良さを深堀すると、
こういう流れがあるんだと思います。
これまでの記事でも書いたように、今後料理に関わっていく中で
直接料理して提供するというより、
レシピを作って撮影したものを発信することをメインでやっていきたい気持ちは、今回のケータリングを終えても変わりませんでした。
ただ、今回のように料理提供する機会を設けることで、新たな発見や経験を得るきっかけにできるため、
程よく料理提供もしながら、メインの料理研究を益々進めたいです。
その中で、今回言語化できた「自分が居心地がいい」と感じるものを常に”自分らしさ”として持ちながら、
私にしかないようなものを生み出していきたいなと思います。