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帰省より帰農!ニュー農マル時代へ!  新しい「帰農」の始まり

おはようございます!
帰省より帰農!ニュー農マル時代へ! 
コラム書きました。

https://www.agrinews.co.jp/p51599.html


ニュー農マル時代へ
新しい「帰農」の始まり

 夏休みの工作は、もはや子供だけのものではなくなりました。
帰省の自粛や折からのステイホームで家庭菜園、料理、日曜大工など
DIY需要が伸びています。
 お金よりも時間を使い、制作のプロセスを楽しむハンドメイドには、
消費にはない生み出す喜びがあります。
農家にしてみれば当たり前の自家調達や創造の工夫に、とうとう都市の人々も気づいてしまったのです。

 筆者も利用している世田谷の体験農園で先日、こんな光景を目にしました。小雨が降ってきたちょうどその時、農園仲間の女性が小走りでやってきて、「お客さんが来るからこれだけもぎに来たの」と言って、トウモロコシを2本すばやくもいで帰ったのでした。ああ、この人は都会にいながらも、大地の恵みを享受することをこんなに喜び、畑と自分の共同作品である
もぎたてコーンの感動を友人と分かち合いたくて、小雨の中走ってきたのだなと思うと、なんとも豊かな気持ちになりました。

 ニューノーマルならぬ、ニュー農マル時代!生産的=農的な暮らしへの
転向は、本来誰もが持っている帰巣本“農”ではないでしょうか。
市場経済が元気なうちは、都市のにぎわいは魅力的ですが、都市が疲弊した今、人々は疲れを癒し、安心して帰れる場所として「農」を求めているのです。
 帰巣本“農”はこれまでの「帰農」と違い、若い世代がこれからの生きやすさを求めるポジティブな行動変容です。地方への回帰だけではなく、都市にいても身近な農に親しむことで、自分らしさと心の安定を取り戻そうという地に足のついたパラダイムシフト(社会規範の変革)です。
いま、人々が最も手に入れたいのは、心身の健康ですから、密の少ない農空間はまさに楽園なのです。

 観光業界では、遠方の富裕層を当面封印し、「マイクロツーリズム(近距離旅行)」にシフトし始めています。   

県内などの地元客に向けて、田舎体験を観光資源にする、いわばローカル経済循環による生き残り策で、森林ヨガや収穫体験などのヘルスツーリズムも含まれています。
 都市や他業界がこれほど農を必要とする一方で、肝心な農の側は果たしてどうでしょうか。新時代における農業農村の強みとは何か。 
 そろそろ食料を大量に効率よく生産して都市や食品業界に材料を提供するだけでなく、関わる人々を懐広く迎え入れる包摂的な農の力、つまり健康そのものを提供できる産業になるべきではないでしょうか。

新しい「帰農」の定義について
あれこれ考えてみた
#帰巣本農
#ニュー農マル時代
#GoToクワとシャベル
#先祖がえり (これもかなり気に入っている)

#日本農業新聞 にコラム書きました

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