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コロナという戦禍で人々は世界中で食料をつくり始めた Digforvictory(勝つために掘れ)


わたしたちは、このままの消費者でよいのでしょうか。
いまの買い占め行動を見ていると、あらためて「消費」の脆さと、
「生産」的なライフスタイルへのシフトチェンジの必要性を感じます。
 ちょうど数日前、食と農で社会の革命を企てるリーダー達と、今こそ農業、農ライフに目を向けて、食と農の両方をよくするチャンスではないか。
同じように感じている仲間のパワーを集める方法を考えようと話し合いました。
ひとつ言えることして、
311との大きな違いは、全世界が同じ1つの課題に直面しているということです。
#wearetheworld
#wearethechildren

いま、ロックダウン(都市封鎖)の始まっている世界各国で、
じぶんで食糧つくる動きが高まっています。
「家庭菜園」をWikipediaで見ると、こんな記述がありました。
(以下、加筆して引用)

 歴史的に有名なイギリスの市民農園アロットメントは、19世紀前半、食糧不足の時代に低所得層の自給自足手段として作られた。
第二次世界大戦時には政府が「Dig for victory(勝利のために掘れ)」と促した。その後、農薬や化学肥料を使う農法を嫌う人々の利用が増え、低所得層だけでなく、多様な層が利用するに至った。

Dig for victory(勝つために掘れ)  

強い言葉です。

さらに、知らなかった言葉を見つけました。

war gardens(戦時農園

戦時農園(war gardens)とは、戦時中の国々で行われた庭や公園を使用し、野菜・ハーブ・果物などを栽培する農園である。
アメリカ、イギリス、カナダ等では、
Victory garden(勝利の庭
Food gardens for defense(防衛のための食料庭園
とも、表される。
奇しくもいま、「コロナ禍」という新語が生まれましたが、まさに「戦禍」の「禍」です。
Dig for victory(勝つために掘れ)は、いまこのときを表す言葉ではないかと思ったら、やはり既に、

イギリスの「Grow like Grandad」というサイトが呼びかけていました。
(「じいちゃんのときみたいに育てよう」なんとなく好感の持てるコンセプトです)

2020年に「Dig For Victory」が不可欠な理由
#GrowYourOwn a For Corona

(以下はあくまで一部抜粋・意訳です)
「Dig for victory(勝利のために掘れ)」は、
第二次大戦中に政府がイギリス国民に呼びかけたスローガンですが、
あれから80年、いま2020年には、信じられないほど多くの、85%という野菜がEU各地からイギリスに輸入されています。
1939年より50%も多い輸入量です。
COVID-19ウイルスの影響は、世界の農業に労働力不足をもたらします。
すべての国で作付け、収穫、輸送に影響します。
どの国も自国の人口の食料を十分にまかなった上で、さらに他国に輸出するでしょうか?
このままでは野菜不足は深刻です。
いざとなれば、配給はあるかもしれませんが、
そこで、ちょっと良いニュースがあります。

今こそ、あなた自身の野菜を育てる時です。
初めての人は難しいと思うでしょうが、そんなことはありません。
心身ともに楽しくヘルシーで、ロックダウンに役立ちます。
体力あふれる子供たちと家で何ヶ月も過ごすなら、特におすすめです。
配給が来たとしても、長い行列に並んで待つのは避けたいですよね。
とにかく何でも自宅で育ててみましょう。

#GrowYourOwnaForCorona


こちらはオーストラリアABCニュースのサイト
コロナウイルスのパニック消費はいま、家庭菜園の種苗店へ向かっています

最初はトイレットペーパーのパニック購入でしたが、次に米、パスタ、肉などの主食となりました。今ではコロナウイルスによって野菜の種の需要が、園芸業界全体に広がっています。
 アンドリューの種苗店では、過去30年間になかったほどの売れ行きで、
通常1か月でかかるものが1週間ですべて売り切れました。
これまでのガーデニング愛好家ではない、初心者が多く、
お客さんは、店では十分な野菜を買えないことを懸念して、種や苗を買い求め、供給が追いつきません。
この需要は、オーストラリアとニュージーランド全体に及び、
タスマニアの種子を販売するオンラインショップは、この1週間で事業が
20倍に増大しました。
注文が殺到してるのは、ほうれん草、ソラマメ、大根、いろんな種類のレタスなどです」。

同じくオーストラリアABCニュース
COVID-19は 第1次大戦と第2次世界大戦における
勝利の庭(Victory garden)」の復活になるか?

「勝利の庭」という言葉は、アメリカとイギリスで最初に普及し、オーストラリアでは、1942年に当時のジョンカーティン首相が、
「勝利のために掘る」キャンペーンを開始した後、広まりました。
オーストラリアが十分な量を超える食品を生産していることは国として知られていますが、野菜の栽培は続いています。
専門家は、「このパンデミックで、人々は自給自足に目覚め、近所の人と野菜を物々交換に目覚めた。」
「戦争が起きたのは戦場だが、この大流行の最前線は、ここにあるいま、この国で起きている。」と語っています。

イギリスのライフスタイルマガジン「マイグリーンポッド」 
THE GROWING REVOLUTION 育てる革命 Growyourownfood

食べ物を育てたことのない人に、バルコニーや庭を菜園に変える方法を紹介しています。

誰もが食べ物を育てることができます
庭でも、玄関でも、窓辺でも、誰でも食べ物は作れます。
食べ物がなくなると言っているわけではありませんが、サラダの材料を自分で用意できるのはすばらしいことです。

なぜ自分の食べ物を育てる必要があるのですか?
自分の食べ物を育て、食べることは、心と体の健康を向上させ、子供たちの関心を高めます。
新鮮な空気の中で、手作業をすることは、自然とつながり、気分もよく、
身体にもよい効果をもたらします。

食べ物を育てることで、家に長く滞在し、運動にもなり、他の人との接触を減らすことができ、新しい充実感を楽しめます。
子供と一緒なら、自分の食べ物を育てることは、素晴らしい教育ツールにもなります。

イギリスのサイト「Grow Veg.com」
ロックダウン:コロナウイルス危機によるガーデニング

試練の時ですが、ガーデナーにとっては庭で園芸療法に取り組む絶好のチャンスです。
ロックダウン中にあなたと、あなたの庭が輝くアイデアを紹介します。



というわけで~
以上、たまたま家庭菜園を調べていたら、世界の思わぬコンセプトに出会ったので紹介しました。

#Dig For Victory
#勝つために掘れ
#GrowYourOwnfood
#育てよう
食べもの
#今こそ耕そう
#野菜DIY
#じぶんで作ろう


「世界の都市農業の価値~経済よりコミュニティを育む共感と協働」と題してコラムを書いたときから頭の中にあったことが、いま、コロナ禍で、浮き彫りになった気がするからです。

世界における都市農業の価値
ニューヨーク、ロンドン、ソウル、ジャカルタ、トロントの5都市が参加した「世界都市農業サミット」が、東京・練馬区で開かれました。
ニューヨーク市では、550のコミュニティ農園(40ha)に2万人のボランティアが関わり、低所得者層の多い公営住宅では、農園管理を若者の就労支援につなげています。
 屋上菜園も盛んで、NY産野菜はブランドになっています。
ロンドンでは2012オリンピックを前に2012の市民農園が作られ、今では3000を超えています。
ジャカルタでは路地を活用した垂直農業で、人口密集地の食を支えていました。
どの都市にも共通していたのは、「コミュニティ農園」という切り口です。住民が生産と消費の両方に関わることで、絆や意欲が強まり、貧困、心身の不健康、教育、雇用など、あらゆる格差の解消につなげています。
参加して感じたのは、なぜ世界中の都市はこんなにも「農」を求めるのか、という驚きと、もしかしたら今の「農業の多面的機能」という認識では表しきれないのではないか、という農の可能性です。
 練馬区は、大根引っこ抜き大会、農の学校やサポーターで、住民が農業を支え、体験農園と子ども食堂が連携しています。  
 各国でCSA(地域コミュニティの買い支え)が見直されている通り、
地域住民は野菜を買う客であるだけでなく、一緒に考え、農地を活用する仲間なのです。
世界の事例と比べると、国内の都市農業は、その使い道を農家だけに任せてきたように思えます。
今こそ都市の農地を、街の資産として運用すれば、シビックプライド(わが街への愛着)も築けます。
作る人と買う人という経済の関係から、次の段階にあるのは、地域にある農を自分ごととして育んでいく共感と協働ではないでしょうか。
都市における農を教育の場、理解や心を養う場と考えれば、それは本格農業や農的な暮らしへの玄関口になります。
都市に農があってよかったと、地方にも歓迎される発信拠点になれるはずです。
https://www.agrinews.co.jp/p49445.html(日本農業新聞19.12.19)一部抜粋

わたし自身、市民農園やベランダ菜園を通して、農のある暮らし、都市に農業のある意義を発信してきましたが、
つい先日、世田谷にある体験農園(JA世田谷目黒)のPRで、オープン前の農園へ行ってきました。
この閉塞した日々の中で、ハウスをつくる様子を見てきましたが、
風通しのよい畑は、3密とは無縁です。もちろん注意すべきことはあるにせよ。
都市の暮らしに「農」を取り入れる。


せたがや体験農園でわたしも野菜づくりはじめます。
お庭があればもちろんのこと、ベランダ、屋上、玄関脇、小さなプランター1鉢からでも始められますよ。
近所の種苗店やお花屋さん、スーパーでも野菜やハーブの苗が売られています。
さあ、ちょうど夏野菜の苗の植え付けには、4月中旬から連休が一番よい時期です。

※参考記事
都市生活における「密」の対義語は、過疎の「疎」。
田舎センバツ上位5県「岩手、山形、富山、鳥取、島根」から、 生き残れる都道府県はどこか。「過密と過疎」について考えました。

https://note.com/vegeana/n/n67c971aa09e4

何が何でもかぼちゃ

おまけの画像 
昭和19年 東京都 「必勝食糧絶対確保」が奨励されていた。 
薪き時は4月中旬~下旬!
いまでしょう!
(っていうか、この長いのはズッキーニ=つる首かぼちゃ!昭和19年にズッキーニあったんですねー)

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