見出し画像

結局、私たち市民(消費者)はどこでお米を買えばいいのか? 市民も農家も笑顔になるためには



私たち市民(消費者)はどこでお米を買えば一番安心で健全か?

スーパーでは令和5年度1キロ400円→653円になり1.6倍。
生産者から直接買えば令和5年338円→387円とわずか1.1倍。
何より1年前のスーパーより安い!農家から直接買えば財布も安心、農家も喜ぶWinWinいいことづくし。
とはいえ小さな農家自ら販売するには限界があります。
そこでオススメしたいのがCSA(コミュニティが支援する農業)。
消費者が生産者と契約し、農産物を受け取る仕組み。
特徴は
①代金を前払い→生産者はその代金で営農を安定させる。
②消費者は安心してお米を手に入れる
③農作業体験などで生産者と交流しウェルビーイングに貢献!

市民(消費者)農民(農家)は個人レベルでは本来同じ「民」という仲間同士。
お米は毎日食べる生活に関わるもの。投機対象にされて価格乱高下で一番困るのは食べる私たち。
でも、いまの市場流通システムでは消費者は「いい値」で買うしかない。
それって全然「よくないよ値」!
そろそろ立ち上がろう!
お米は農家から直接買おう!
お米のCSAは、石高プロジェクト(西会津)、
しきしまの家・自給家族(豊田市)、
鳴子の米プロジェクト(大崎市)など各地にある。

大事なのは小規模×多様×あちこち×エリアごとに顔の見える関係ということ。
一極集中の真逆=ローカル自給圏。
かつ最大のメリットは楽しいこと♪

消費動向調査米穀機構 米ネットは、公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構のウェブサイトです。政統計情報・調査・レポートや全国のお米に関する情報などを掲載しています。

www.komenet.jp

米穀機構の消費動向調査によると、一番多いお米の購入経路はスーパーの50%!
2番目は家族や知人からもらう「縁故米」18.4%!この7年で最大値。
困ったとき頼りになるのが田舎の親戚!現象の表れ。
都市と地方、都会と農村は互いに交流・関係してこそ強く楽しく頼もしい。
イノベーティブ&レジリエンス


お米の値段が高騰したと言われるけれど、実は平成4,5年の当時に戻っただけ。
この30年以上、それぐらい値段が下落し続けてきたことに、誰も何も言わなかったことを
改めて考えなすことも必要なのでは???


この表は、お米1俵(60キロ)当たりの生産にかかる「経費」を田んぼの面積別に並べてあります。
稲作農家の平均は、1.8haになっていますが、数として圧倒的に多いのは、
0.5a未満の農家、次いで、0.5a~1haの農家です。
田んぼを耕す小規模、家族農業と言われるひとたち。
60キロ当たりの経費は、25,811円~20,567円。
さっきほどのグラフで、令和6年はお米60キロが23,715円になって高騰した高騰したと騒がれたけれども、
その前の令和5年までは、15,315円だった。
経費が2.5万~2万円かかるのに、売り上げが15,315円だったということは、60キロあたり5千~1万円の赤字。
大まかな、反収(1反=10aあたりの収量)10aあたりのお米は540キロとれるとすると、
(農水省によると令和6年産水稲の全国の10a当たり平年収量は、前年産より1kg増加の537kgとなりました)

10aにつき、4.5万~9万円の赤字。
50aの農家は、9万×5倍=45万円の赤字になります。
1haの農家は、4.5万×10倍=45万円の赤字になります。

つくればつくるほど赤字だったけど、農家がお米を作るのは単に商売のためだけではなく、
自分の家の庭をきれいに保つように、自分の家とつながる田んぼを維持するため、食べものを作るために農業を営み続けてきた。


2005年から2020年までの15年間だけでも、個人の稲作農家は140万件から69万になった。半分に減った。
70万の農家が、農家の半分が、農村から消えていなくなった。
なのに、お米の生産が半分になっていないのは、家族農業は消えた代わりに、農業法人が増えてきた。
(増えてきた、というか、国の政策で、法人化を支援してきたから増えた)
つまり、家族農業の小さな農家は消えていくままにされてきたとも言えます。

さて、わたしたちは、どう立ち上がるのか。
立ち上がるのかい~
立ち上がらないのかい~
どっちなんだい~~~

パワーーーッ!!

きょうはいよいよ、「令和の百姓一揆」の院内集会、衆議院の議員会館であります。
3月30日のトラクター東京デモ行進に先駆けて国会議員たちに説明と要望をします。

百姓一揆の声明文では「農家に欧米並みの所得補償を!市民に安定して食料を手にできる生活を」を掲げていますが、、
農家への所得補償に対して、市民へ求める内容が具体的でないことがわたし個人としては気になっています。

農家を守ろうというだっけの運動に終わらせては、せっかくの運動が市民(消費者)に広まらないのでは、と感じています。

本来、農民と市民は友であり、「民」の連帯は社会にもインパクトをもたらします。
農家が農家として(農村で)生きられないということは、人権が奪われているのと同じです。
「民の手に食を取り戻す」
食の民主化が大事だと思っています。

とりあえず、きょうは令和の百姓一揆の院内集会、現地へ取材に行ってきまーす。

ベジアナあゆみ

いいなと思ったら応援しよう!