
04_5M. 第四の扉 「最強のメンターを作れる」 熱意「志」
能力の次は、「熱意」の領域です。
ここでは熱意の根源であり、ベンチャーキャピタルの投資基準の一つ「志」。そして、熱意が消えてしまいやすい状況「逆境」の2つについてまとめました。私は「何か新しいことを始める時」や、「最近、若い頃の熱い思いを忘れているな」と感じたときに、ここへ立ち帰ります。これまで何度も読み返していますが、新たな気づきもあり、奥が深いです。
細かなテクニックですが、業績が低迷しているときこそ、少しテンションをあげて元気なオーラを放つこと。それも、リーダーとして重要です。

志
私が考える「志」とは、自分が死んでからも、後世に受け継がれる夢やロマンであり、周囲に希望を与え、率先して協力する気持ちを生む無限の力。「志」の字は、「十(大衆)」「一(リーダー)」「心」という3つの部首に分解できるので、公に仕える心ともいえます。諸葛孔明いわく、「寧静致遠 」。
そういう意味で、自己中心的な「野心」とは異なります。横軸に並べると、左側に自己中心的な「野心」、右側にはより多くの人のためになる「志」が並んでいる、そんなイメージです。自分が立てた目標が「志」なのかどうかは、逆境の際に多くの人からサポートを得られるかどうかで判別できます。
逆にいうと、「志ほど世に溶けやすく、壊れやすく、砕けやすいものはない (司馬遼太郎「峠」)」ので、すぐに消えかかります。長く維持できるよう、6つの視点で賢者の言葉を紹介します。ここは何度振り返っても、毎回、得るものがあります。そのくらい薄れやすいです、志は。

私にとって一番効果的な「喝!」・・・背筋がピンとなる処方箋
ここから先は
2,367字
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?