詩：何もない日々

毎日何錠もの薬を飲んでも病気はよくならず

お金なんてないし、バイトも見つからない

ティッシュを買いに行くのが億劫になっている

支払い未納がたまっていくけど締め切りを守れない

就活のために相談室で対策練っても全部落ちるし

教授にやってと言われたものは終わってない

ゼミの準備も進まないし大学に行くのが怖い

机の前に座っても頭が働かない

他の人より得意なことも誇れることも忘れ

なにもかも諦め始める

家から出られないし布団から起きられない

やらなければならないことをすぐ忘れてしまう

なんでもメモしてうまくやっていたのに最近はメモする前に忘れてしまう

寝る前にやったことを覚えていない

夢と現実の区別がつかない

親しかった人が死んでから日常に死が入り込んでいる

将来の選択肢の中に死が普通に入ってくる

親に迷惑をかけているからいま死んでしまって少しの迷惑で終わらせたい

崖から海に飛び降りたいし、そういう夢をよく見る

自転車で行けるから部屋を片付けたら行こう

さっき母から電話が来て少し泣いた