数学科と計数工学科で悩んでる人へ(2Aを過ごして編)

2024年もお終いですが、皆さん如何お過ごしですか?僕の最近のトレンドは、呪術廻戦の単行本とにらめっこしながら宿儺の顔の描き方のパターンを分析することです。今日は、数学科に進んだかつての同クラとバドをして遊び、帰りにマックで学科生活とか線形代数とかについて話し合っていたところでした。そんなところなので、このように数学科と計数工学科の違いについてまとめておこうかなと思い至ったわけです。まだ2Aを過ごしただけなので、本腰を入れて専門に挑む後期課程については知りませんから、間違った部分もあるかもしれませんが、後になっても2Aのことなんてどうせ『4限遅刻かぁ〜😅』と慌てていたことしか覚えていないだろうということで、今のことは今のうちに記しておこう、という気持ちです。ただ数学科については数学科の人に聞いて下さい、本当に。

ちなみに、僕は文章を書くのがあり得ないくらい下手くそなので、このように、読点が大量に連なった長ったらしい文ばかり出てきます。お得!

割と勢いで感想やら関係ない話やらも交えて駄文を書き散らすので、進振りに興味ない人でも、何か読みたいなぁの暇なときのノリのまま読んでくれれば幸いです。


数学の違い

このNoteを読んでいる人なら、きっと数学のことをいくばくかは好きなんでしょうから、学ぶ数学の違いについては気になっている方も多いと思います。計数工学科でも数学科でも数学はやりますが、結構違いそうだという印象があります。数学にも色々面白いところってあるじゃないですか。抽象化して共通する性質だけ取り出すところとか、面白い定理を知ることとか、定理を使って問題を解くこととか、エレガントな手法を探すこととか、なんか他にも多分色々ありますよね。

計数だと、抽象化する数学はあんまりやらない印象があります。基礎数理という授業が2A1にK系列でありますが、今のところ抽象的なのはこれくらいで、他はかなり具体的です。この基礎数理も、数学書などと比べれば要点絞ってザクザク進める感じで、広く浅くな設計でした。集合バーやって位相どわーして線形代数ガーやって、たった2ヶ月弱で試験です。数学得意じゃなかったらしんどいかもですが、このNoteを読んでいるアナタなら、きっと大丈夫!(丸投げ)

逆に、具体的なことはそこそこやります。主に数学1D(とその演習)、最適化手法、数値解析が2A通しての数学ですが、後者2つについては具体的な行列なり関数なりをごり押しで最小化したりごり押しで解決したりたまにスマートなアプローチ試したりプログラム書いてゴリ押したりする方法を教えてくれます。ちなみに数学1D(とその演習)は微分方程式をひたすら大量に解き捌ける超パワーを与えてくれます。

こんな感じで、計数では問題に対してアプローチする手法について考えることが多いです。問題を解くのが好きな人なら向いている気がしますね!(←十分条件であり、必要条件ではない(、と信じている))ちなみに、抽象的な数学をあまりやらず、具体的なことはそこそこやると言いましたが、じゃあ他に何してんの?というと、物理をしてます。というのも、応物系をなす計数工学科の相方、物理工学科の愉快な仲間たちと2Aはともに過ごすことになるからです。必修ではないですが、統計熱力学、解析力学、電磁気学第一、量子力学第一は計数の人も大体取ってます。僕はこれらの授業を切りに切り、切り続け、切って切ってそれらの屍の上で年を越そうとしている訳です。

さて、数学科の数学についてですが、(これはマジで数学科の人に聞いたほうが良いのは前提として、)板書を見せてもらったところ、数学書通りにDef Prop Prove Cor Def Prop Prove Cor Cor Def Lemma ………みたいなノリで進んでました。こういうのが大好きな人は数学科に行って間違いないと思います。(←十分条件であり、以下略)今日のバド帰りマックでテンソルの話になって、テンソルの部分の板書を見せてもらったんですが、帰ってから家にある東京大学出版会『線形代数の世界』という本のテンソルの部分を読んでみたら、本当に全く同じことを書いてて(本当に(※本当))、なるほどねって感じでした。そのため、数学科の数学がどんなもんか知ってみたい人は、東京大学出版会の数学書を入手して、読んでみれば1つの良い指標を得られるんじゃないかと思います!

参考書つながりでいくと、計数でやる数学がどんなもんか知りたい方は、東大工学部が出している基礎系数学シリーズの『線形代数II』などを見てみると良いんじゃないかと思います!これ以外にもこのシリーズの本は計数の内容に近いと思います。全身緑色の本で、生協とかジュンク堂とかデカ本屋の数学コーナーでぽつぽつとその辺に挟まってるやつです。この緑色、本ごとにちょっとずつ違う色なんですが、全部かっこよくて好きです!

時間割の違い

さて、忙しいの!?忙しくないの!?というあたりは皆さん気になりますよね。結論から言うと、

『授業を切れば忙しくない』

です、これは真理だと思います。(個人の感想ですので、気にしないでください。)

計数の場合、変化球な履修を組まない限りは基本的に月〜金で2,3,4限で収まります。朝が弱い人にうってつけです(が、僕は駄目でした。)出席がある科目は統計熱力学と物理数学という物理科目の演習枠だけで、それ以外はスライドや(場合によって)授業動画が供給されるので、それらを読んで自力で理解できれば、切っていても生活できます。

数学科の場合に関してはあまり詳しくないですが、今年は理学部共通で水曜日に全休生成できたらしいです(いいなーーーーー!!!!!!!!!)ただ、数学科は週3で1限があるそうなので、引き分けってことにしておきましょう。これ以上のことは、数学科の人に聞いてみてください。計数も3年から1限ドシドシ入ってきます。

結局、自分が自力で理解できる範囲だけ授業を切っていけば、それなりに時間を確保できると思いますが、その回収の目測を見誤らないかが難しいところですね…。

底点の違い

底点の違いなんて気にしてはいけません。
そこに天命は宿りません(略してそこてん)。
アナタが何を知りたくて、どうなりたいのかだけを考えてください。

その他の違い

計数のほうが就職が強いなども言われていたり、僕もぼんやりそうなのかなあとも思っていた時期もありましたが、数学科も普通に就職できるみたいだし、正直ここの所属学科の差よりあなたがどんな力をつけて何をして過ごしていくのかの方が大事な気がします。これはマジでなんとなくで適当言ってるだけなので忘れても大丈夫です。計数内定はポリネシアン外銀就職とか言われてるらしいので、外銀とか行きたい人は来ると良いんじゃないですかね(適当)、でも忙しいの嫌な人はやめたほうが良いかも(もっと適当)

あと周知の通りキャンパスが違います、数学科は一生駒場生活で、計数は2Aが週1本郷週4駒場、3年からフル本郷って感じです。計数から行く情報理工学系の院の研究室によっては駒場に戻ることもあったかも?(あまり覚えてないので調べてみてください)僕は家から駒場まで埼京線に乗って電車3,4本使って登校していたので、本郷が本当に嬉しいです。




おわりに

突然ですが、東大の数学得意な人たちって、マジで人外魔境って感じしませんか?自分も世間一般から見れば数学は得意な方だという自負はあるのですが、数強東大生たちを見ていると、自分がやっている数学がいかに易しくて、彼らの1兆分の1も数学を知らないんだろうという気さえしてきます。数学科にはそういう人たちがたくさんいるし、計数にも少なくない数います。そういう人たちと肩を並べて数学をして良いのか、不安になることもあるでしょうが、何の学科にせよ、あなたがそこで勉強したいと思える学科なら、行っていいということを忘れないでください。きっと、悩み抜いて選んだ学科なら、楽しく過ごせると思います。


それでは良いお年を。

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