人前でソロを弾くのが怖い人へのアドバイス
1人の部屋だと上手く気持ちよく弾けるのだけど、人前に立った瞬間、普段しないミスをする、緊張でテンポが走る、頭が真っ白になる、手が震える、、このようなご相談をとても多く頂きます。この問題には、僕が20年間の音楽人生で会得した明確で強烈な解決策があるので、解説します。
まず大前提として、1人の部屋だとうまく弾ける、弾けている、と言うところに、じつは勘違いがあることが多いです。
試しにひとりで弾いている時の演奏を録画し、再生してみましょう。その演奏は、あなたが人に自信を持って聴かせられるものでしょうか。
もしそうであれば、人前でも、いつもどおりに弾けばいいだけですし、そもそも緊張する事は無いはずです。
“人前に出ると緊張してしまう人”が、1人で気持ちよく弾いているときの演奏を録画すると、大体において次のような傾向が見られます。
・細部が適当(音程、リズム)
・テンポが早くなっている
・音色に魅力がない
・演奏が小ぢんまりしている
・よくわからないが自分が思っていた演奏とだいぶ違う。。
自分のイメージと違う演奏、、こんなはずじゃないんだけどなぁ、と言う演奏になっていることが多いです。
そして、ここで残酷な現実です。。演奏中、お客様が聴いているのは、”1人で気持ちよく弾いているあなたの耳”が聴いている”気持ちいい音”ではなく、耳を背けたくなる”録音録画した音”なのです。
僕は自分の演奏を録画して聴き返すのが大好きなのですが、“自分の演奏の録音録画を聴きたくない”という方、結構おられますよね。
「そんなことを言われたら、もう人前で演奏したくなくなってしまう、、」
「”1人で気持ちいい系演奏”に慣れてしまっている自分は、1から演奏技術を矯正しなくてはならないのではないか。。」
と途方に暮れてしまうかもしれません。
しかしご安心ください、これは演奏技術的問題ではなく、脳の使い方の問題だからです。
細かく言うと、技術的な問題はあるのですが、それは”技術を叩き直す”的な必要はなく、”脳内の捉え方”を変えることによって、体が勝手に、無意識に調整してくれるレベルの問題だからです。
さて、具体的な解決策に入っていきましょう。
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