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厳冬期ヤクーツク体験 -2-
ウランウデ→ヤクーツク
乗車してしばらくは問題もなく時刻表通りに走行していたが、翌日の朝から遅れはじめ、駅ではないところで停車したりして様子がおかしい。どうもどこかの車両の車軸から異音がするらしくそれの原因究明を行っているようだった。
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結局Чернышевск-Забайкальск駅で原因究明&修理のために乗客は降ろされ駅舎で待つことに。
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すると車両が駅構内の整備用の引き込み線へ移動させられ、その場でジャッキアップ。なんとここで車軸を交換するらしい。
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その間にホームでアイスを食べたり、駅の食堂でチャイをしばいたりのんびりと過ごす。
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溶けないのが利点
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結局12時ごろに修理を始め運行が再開したのは17時。
約7時間遅れになったがそもそも急ぐ旅ではないのと、Сковолодино駅での乗り換えが翌日の朝3時から昼に変わったのでむしろ喜ばしい。
ということでゆっくり列車内でもう1泊。
翌日の12時前にСковолодино駅へ到着し、次の列車へ乗り換え。
もちろん本来乗るはずだった列車はとうに出発しているので、車掌が別の列車に案内してくれた。
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駅の入り口に気温計が付いている
お昼でもこの気温である
13時過ぎに新たな列車は動き出した。
この時点でこの列車がどういう扱いなのかはよくわからない。
ここからはシベリア鉄道ではなくアムール・ヤクーツク鉄道という別の線を走ることになる。
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黄色い丸がСковолодино
青い矢印がアムール・ヤクーツク鉄道
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5時間ほど走ってТындаという駅で降りて別の列車に移れとのこと。
もうここまでくると運行形態がどうなっているのか全く不明。
発車までしばらく時間があるようなので、駅周辺を散策することに。
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立派な駅舎だ
Тындаはアムール・ヤクーツク鉄道とバイカル・アムール鉄道が通る交通の要衝。
各方面からの列車が乗り入れており、駅舎内も活気がある。
駅前の売店は酒のバラエティが非常に豊かで店内は客で賑わっていた。
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散歩から駅へ戻ってくると目的の列車が来ているようなのでホームへと移動。
ようやくНижний-Бестях(ヤクーツク)駅行きの列車に乗ることができた。
車内を見渡すとСковолодино駅から同じ列車に乗っていた乗客も結構乗っているようだ。
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Благовещенскという中国国境にあるアムール州の州都から来た列車のようだ
この列車もいつか乗り通してみたい
Тында駅からНижний-Бестях駅まではさらに27時間ほどかかるのでチャイをしばいてゆっくりと過ごす。
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サハの太陽は頼りなく、輪郭もあいまい。
夜寝る前も朝起きた後も似たような光景がひたすらと続く。
だけれどなぜか飽きない。
動画で見てもらうと雰囲気が良く伝わると思うので、私のXのリンクを貼り付けておく。
ただひたすらこの車窓が続いている pic.twitter.com/wjZw05STNR
— るーしー (@VcRic) February 17, 2024
Улан-Удэ駅から3本の夜行列車を乗り継ぎ、74時間かけ、無事にНижний-Бестях駅に到着。
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さてこのНижний-Бестях駅、ヤクーツクの最寄り駅ではあるものの実はヤクーツクとは別の街にあるのである。(そのため記事中ではずっとかっこ書きにしていた。)
ということでここからは連絡バスに乗りヤクーツクへと向かう。
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しかし、2つの街はレナ川を挟んだ対岸にあり、その川幅は約10kmである。
間には橋もかかっておらず、当然トンネルなどもない。
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ではここからフェリーで対岸まで渡らなければならないのか。
否、ここはシベリアである。
冬は川が凍っているのだからその上を走ればいい。
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これが川の上だとは、にわかには信じられない
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実際に川の上を走っている
凍結道路は基本的には平らになっているが、所々ボコボコになっていたりアイスリッジが出来ていたりするので乗り心地はあまりよくない。
1時間ほど走るとヤクーツクの街へと到着する。
通常ならヤクーツクのバスターミナルへ到着するのだが、今回は連絡バスの乗客が私1人だったため予約している宿の前まで送ってくれた。
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1泊朝食付2,700₽
結局ウランウデからヤクーツクまでは76時間ほどかかった。
この日はもう遅いので翌日からヤクーツクの街を見て回ることにする。
ちなみに街に着いた時点での外気温はこれである。
テンションが上がる
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つづく…