#いにちうむ デュサパン・ホリガー・エッシャーひとくちnote
(文: 柳嶋耕太)
デュサパン: 死の影レクイエムの典礼文および昇階唱Si ambulemのテクストを順不同的に散りばめる形で作曲されているデュサパン: 死の影でコンサートは幕を開けます。主にソプラノとベースによって断片的旋律が交わされるなか、そこへ微分音(1/4音)のぶつかり、あるいは息を多く混ぜて喘ぐような音色などいくつかの特殊な技法を用いながら他パートが呼応します。しかしそういったやり方が意味的不穏さに直接寄与するかどうか、というよりは、それでもこれは素朴な祈りである