朝日脳活マガジンハレやかを頑張っている日記
だらだらしていたら日が過ぎることの素晴らしさよ。
齢を重ねてさほどお腹も空かなくなり、食後の投薬のために食事をするけれどどうしても食べたいってほどでもないことが多い。
何を見ても大して心動かず、欲しいもののさほどない。
Tシャツとワイドパンツが基本スタイルで寒ければパンツをもこもこ素材にして上に何か羽織るだけだ。ついでに室内でも襟巻き(ストールなんて洒落たもんじゃない)を巻く。首の防寒大事。
世俗が抜けた泰然自若という風ではもちろんなく、ただ単に私がものぐさなだけだ。
「三年寝太郎」とか「ものぐさ太郎」とかすごく好きなお話だったなと今にして思う。雀百まで、である。
だがさすがに危機感を覚えることはある。
指の関節痛を理由にして文字をあまり書かなくなり悪筆に磨きがかかり、漢字もあやふやだ。
だらだらとテレビでネプリーグなるクイズ番組を見ていて、へぇーこんな簡単な漢字が書けないの? ってそれ私のことだよ! と毎度なる。(タレントさんが書けないふうなのは盛り上げのお約束だろうけど)
昔は書けた気もするがそれは記憶の美化というやつかもしれない。
計算問題に至っては若い頃から苦手だったので、推して知るべしである。
最近は電子マネーで買い物に小銭を出さなくていいことが多くなり、ありがとうPayPay! Happy PayPay Lifeを満喫していたが、計算能力の衰えに拍車をかけていることは間違いない。
我に返ってしばし反省する、
これはやはり脳トレしますか? 川島隆太先生、と思い立つ。
そういえば、前に同じことを思って何か買った気がすると整理整頓の悪い棚の中を探したら、あったあったありました。
「朝日脳活マガジン『ハレやか』2023年 12月号」
え? ほぼ一年前の雑誌だよ。
つまり約1年間放ったらかしだったということだ。
去年の今頃も「何とかしよう」と思い立って買ったに違いない。
それなりに良さそうなことを思いつくが、長続きしないのはいつものことだ。地道な努力というものが苦手で、人生を流されてきた人間はこうして細部に雑さがあわられる。全然関係ない話だが神は細部に宿るというのは本当だと凡人ながら思ってみたりする。
それでもパラパラとめくると、半分ぐらいはやってある。あら、すごいじゃない。自画自賛する。誰も褒めてくれない日常では、自分で自分を褒めて機嫌を取ることが肝要である(自論)。
このマガジンは数独、漢字パズル、計算、間違い探しなど何種類かの問題で構成されている。どれも楽しく飽きずに取り組めるような仕掛けでよくできていると思う。(全部できてもいないのに、なぜ上から目線)
お便りコーナーを見ると、私より年代が上の方々のお便りが掲載されている。どの方も真面目にコツコツ勉強をしていらっしゃるのが伝わってきて尊敬の念を抱かずにはいられない。
グータラは楽しいが、それではダメなのだ。勤勉はいくつになっても人間を成長させる。
付け焼き刃的に反省して残りの半分に取り掛かる。
久々に、筆記具を持つと指が痛い。本当に指の関節痛は何とかならないものだろかとうんざりしつつ、手のサポーターを嵌める。
こういう時は鉛筆よりも、筆圧のかからない万年筆が楽だ。
今使っているのはペリカン 万年筆 F 細字 ツイスト。価格は1000円と少しだった。
捻れた太軸が案外握り易く、ペン先はFだがさほど細字もではなくインクの出が素晴らしくよく、ストレスがない。
軽いタッチで書けるが、その分インクはよくなくなる。従って私は多少手間だがコンバーターでインクを入れて使用している。
言葉を入れたり、漢字問題はまあまあ時間をかければ何とかなる(自分比較)。
だが問題は数独だ。1から9までの数字をマス目に重複しないように入れるだけ。だけって簡単そうに言ってイヤミかと思うし、何が面白んだよ? と毎回思う。
数字をこねくり回して並べるだけだってさ! と毎回毒づきながら当てはめていく。
その昔、雑誌(だったかな?)で、平成の天才棋士羽生善治先生のある記事を読んだ。先生が廊下の椅子だったか控え室だったかで筆記具片手にサラサラと数独(おそらく上級問題に違いない)を解かれていた。記者が「頭の体操ですか?」と聞くと、「いいえ、指の運動です」とお答えになったそうだ。(正確な文ではないが内容は合っているはず)
ニュースなどで垣間見る羽生先生の雰囲気や受け答えなどから察するに嫌味でも冗談でもなく、本気で仰ったのだろうということはわかる。おそらく先生は、ご自分の脳の作りが人と違うということなど考えたこともないのだろう。
天才はいつだって自分基準。
それが天才というものだ、ととても興味深く面白く思った。
数独を解きながらその話を思い出すと、人と比べることの無意味さを教えられる気がしていつも笑ってしまう。
頭脳明晰ということは全くない人生だったし、世界に一つだけの花とも思えない平々凡々な日々だけれど、それもまたいいなあと負け惜しみではなく思えるようになった。
何とか最後までクイズ問題を頑張ったら、またしばしグータラしたい。(本末転倒)
今それを楽しみに今日も去年のハレやかを解き続けている。
※イラストACのフリー画像を使用しています。
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