欧州に特化したフランスのスペーステックのベンチャーファンドKaristaにフランスの通信衛星運営企業であるEutelsatが出資
欧州でのスペーステックへの出資はいくつか目につく程になってきました。今回は世界3位の通信衛星運営企業であるEutelsatがフランスのSpaceTech専業Venture CapitalであるKaristaに出資したというニュースです。
ユーテルサットは、フランスのベンチャーキャピタルKaristaのスペーステックファンドに投資し、ヨーロッパ全域の新興企業との関係を強化すると9月5日に衛星通信事業者であるEutelsatが発表した。
2年前に設立されたこのファンドは、これまでに7つの宇宙関連の新興企業に100万ユーロから500万ユーロ(110万ドルから540万ドル)の初期段階の投資を行っている:
Miratlas社は、光通信のために地球の大気を特徴付ける装置を開発した
クラウドベースの地上セグメント・サービスを提供するLeanspace
セキュア・コンピューティング・ソリューション・プロバイダーのCysec
データ管理プラットフォーム開発企業のHeex Technologies
サイバーセキュリティ・ソフトウェアのスペシャリスト Bfore.Ai
レーダーベースの軌道監視ベンチャー Look Up Space
ConstellRは熱衛星データの新興企業で、7月にKarista主導のシードラウンドで1700万ユーロを調達した
KaristaのCEOであるOlivier Dubuisson氏はSpaceNewsに対し、4,500万ユーロの資金調達のうち約30%が現在までに投入されていると語った。残りの投資期限は2028年である。
Eutelsatは、ファンドへの投資額については明らかにしなかったが、VCと提携することで、46年の歴史を持つ静止フリートオペレーターの技術革新が促進されるだろうと述べた。
今回の発表は、Eutelsatの株主が、地球低軌道に634基の衛星を保有する英国のブロードバンド新興企業ワンウェブとの合併について9月28日の投票を準備している最中に行われた。
デュブイソン氏は、フランスの海運・物流会社CMA CGMや金融機関BPIFrance、Coveaなど21の投資家が宇宙ファンドに参加していると述べた。
フランスの宇宙機関CNESはこのファンドの中心的な投資家であり、技術的なデューデリジェンスと支援、新興企業の製品やサービスの購入、CNESの主要サプライヤーへのアクセスをカバーする契約をカリスタと結んでいる。
Eutelsatは以前、英国のSeraphim Space社が運営するグローバルスペーステックファンドと提携したことがあるが、Karistaはヨーロッパだけに焦点を絞っているとDubuisson氏は述べた。
「我々は、ヨーロッパはスペーステック投資にとって完璧な舞台だと考えています」と彼は電子メールで語った。
「ヨーロッパには、米国よりもリーズナブルな価格で多くの投資機会があります」、と彼は付け加えた。
Karistaや他のVCは、ヨーロッパにスペーステック投資のキャパシティを増やすことで、10年前にハイテク投資家が起業家的新興企業を業界に送り込むきっかけを作ったアメリカとの差を縮めたいと考えている。
スイスのプライベート・エクイティ会社、ネヴェンタ・キャピタルのマネージング・パートナーであるトーマス・バーデンは、6月に、今年上半期の欧州における宇宙技術への資金調達額は2022年全体を上回ったと述べた。
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