【ツェルニー40番】美しいNo.7、左手が激ムズだけど合格
ツェルニー40番のNo.7。あまり曲についての知識がない私ですが、この曲については以下の動画を視聴して知っておりました。40番の中で屈指の美しい曲で、いつかこの曲を弾くことを楽しみにしていました。
この動画ですが、よくは知らないのですが、ベッソノフ兄弟のピアニスト、イヴァン・ベッソノフが9歳のときの演奏。私は彼が子供のときの演奏が好きで、よく視聴しております😀
9歳といえば、私がピアノを習い始めたのと同じ歳! それなのにこの年齢でこれだけ弾けるのが素晴らしいというか驚き!(No.7の後の「コルサコフ/熊蜂の飛行」もすごい。。。)
ですが、何よりもピアノに対するひたむきさとイノセントさが際立っているような気がして、そこにどうしても心惹かれてしまいます。
僕がピアノを習う理由は、子供のころに通っていたピアノ教室に対するノスタルジックな気持ちに浸るためなので、当時のレッスンに想いを馳せやすい、ツェルニー的な曲は好物です!
しかし、この曲は今までNo.1~No.6と比べると難易度が高い。
No.7は、左手の分散和音が最初から最後まで延々と続く曲。そして、前回のNo.6同様、leggiermente, non legato と冒頭に書いてあるので、今回も先生から「ノンレガートで練習するように!」と釘を刺されました。で、早速練習してみましたが、最初はもう笑ってしまうくらい左手が動きません😿。
要するに今まで、指を1本1本きちんと動かしていなかったのが原因なので、こういうときは、先生にアドバイスされたとおり、ひたすら左手のスタカート練習あるのみです。
結局、指を動かす負荷練習がよさそう
以前のM先生からは
と言われていたのですが、やはりそんなことでは指を動かす練習がまったく足りていないと思い知らされました。
それにスタカートは多少力がいるかもしれませんが、新しい先生に代わってから今まで延々とやってみましたけど、指が痛くなったことはありません。少しずつスタカートできる→指が動くようになってくると、逆にあまり力まずにスタカートで弾けるようになってくるから不思議ですね。
あと、弾けるようになるには、ある程度速いテンポで弾いて、指に負荷をかける必要があると思います。結局、ゆっくりしたテンポで弾いても負荷がかからないので、正しい弾き方がわからずじまい。
逆にとにかく速く弾きまくって「もう手が疲れて動きませ~ん」となった状態が脱力を考えるスタートライン。その状態でどうしたら弾けるのか、鍵盤が重く感じる低音域、鍵盤奥で弾きづらい黒鍵の多い箇所などで、指の角度、手の開き具合などを試行錯誤して、疲労しきった手で脱力しながら弾けるベストな手の形を見つけられると、だんだんと普段からも脱力しながら指を動かせるようになり、弾けるようになってきました。
腱鞘炎になる原因はおそらく指の保持
ただ、それでもなかなか上手く弾けない箇所があります。それは、30番では初っ端のNo.1から登場するけど、40番では今まで出てこなかった指の保持が出てくる部分です。
左手5の指で音を保持しながら、ほかの指で分散和音を弾きます。6~8度の距離で指を開く必要があり、そのとき5の指が離れないように、力で鍵盤に指を押し付けて保持してしまうと、ほかの指すべてに力みが伝わり、その状態で指を動かそうすると、筋がきしみ、かなりヤバイかんじ。
おそらくこの状態で無理やりピアノを弾こうとすると、手を痛めたり、腱鞘炎になるんだと思います。そう考えると、No.1、2、4と序盤で指の保持が出てくる、ツェルニー30番は実はヤバイ練習曲なのかも。
別名「メカニズムの練習(Etudes de Mecanisme)」である30番は、おそらく指の独立の目的のために最初から指の保持が出てくるんでしょう。でも、今の僕から見ると、これを弾けることは指が独立している証明にはなっても、独立していない指を独立させるための練習にはならないんじゃないか、という気がしています。。。
それより、別名「速度練習(Die Shule der Gelaufigkeit)」の40番は序盤の難易度は30番とほとんど同じだし、速度を追求することで脱力の練習にもなり、指をきちんと1本1本動かす練習になるし、それが遠回しに指の独立の練習にもなる。。。
そんな気がしてきました。要するに、「30番全曲やるより40番の序盤の練習を先にしておけばよかったなぁ。。。」とちょっと後悔していたりします💣
で、この部分の具体的な攻略方法ですが、おそらく以前のM先生なら
と言うことでしょう(というか、以前に何度も言われた)。
これはある意味、脱力の神髄であると思うのですが、私には結局、理解できず、この先生の言うようには弾けませんでした😿
でも、今の先生はちょっと違った言い方をします。
そうなんですよね。ある意味妥協ではあるのですが、下向きに重く打鍵した後なら、上向きに力を抜いて弾けることに気がついたのです!
イメージしやすいというか、弾き方を理解しやすい。
上の画像で、赤の保持する音は下向きに重く弾く、その反動で上向きに力を逃がすイメージで水色の部分の音を軽く弾く。それを繰り返すことで、5の指を保持したままでもほかの指が動くようになってきました!
なお、この練習は、最後に出てくる保持音付きのアルベルティバスにも役立ちました。
右手でしたけど、ツェルニー30番のNo.4ですごく苦労した記憶があるので、今回は左手でやだなぁと思ったのですが、コツをつかんだのか、こちらの方が楽に弾くことできました。
結局、この曲はレッスン期間が1か月ほどかかりましたが、何とか合格できました! 次は4ページと長いNo.8です。
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