私が考える「飲食業界の未来予想図」
みなさんこんにちわ!株式会社ベジタリアンブッチャージャパン代表の村谷です。
普段はPBM事業(プラントベースドミート)を生業にしていてるわけですが、最先端のフードテック業界にいるということもあり世界各国の様々な最新情報を知る機会があります。
それらの情報を加味したうえで今後飲食業界がどう変わっていくのか?ということを記事にさせて頂きました。
あくまで私個人の考えなので創作ストーリー的な感じで読んで頂ければ幸いです。
飲食業界が今後どう変わっていくのか?
これは業界に携わっていれば誰もが考えることだと思います。
昨今、世の中が目まぐるしい勢いで変化していっているのを肌で感じます。
コロナウイルスにより今迄はイートインが主流だった飲食店も、今では当たり前にデリバリー/テイクアウト/EC販売などを始めています。
ここ1年、2年はこの流れが主流になるのかなと感じてます。
また「他業界×レストラン」や「環境(SDGs)×レストラン」など、今までにないコンセプトを持つレストランが多数生まれてくると思います。(個人的にチャレンジしてみたいコンセプトのレストランがあるんだよなー。これはいつかまた記事にしたいです)
ちなみに当ブランドのレストランは環境×レストランの部類です。
(プロモーションビデオはこちらをクリック)
それではもっと先の未来はどうなっているのだろうか?
この記事で一番重要なキーワードは「飲食店の完全なるオンライン化」です。
1、飲食業界のIT化
飲食業界も他業界のようにIT化が少しづつ進んでいます。
数年前まではお客様の注文を手書きで伝票に書いてキッチンに通してましたが、今ではQRコードをお客様が読取ってオーダーする「セルフオーダーシステム」が普及してきています。(確か急上昇ワードにも選ばれてたはず)
また、お客様の予約も手書きで台帳に記入するなんてやってましたが、今ではスマホやiPadでクラウド上に管理するのが主流なのではないでしょうか?(昔酔っ払って予約台帳を無くしたこともあったなーwいやー今は本当に便利です。)
そんな感じで少しずつではありますが、飲食業界のIT化は進んでいってる訳です。
このIT化に合わせて下記3つのポイントが一定水準に進化することで、今後飲食業界が劇的に変化するのではないかと思います。
2、飲食業界を劇的に変化させる3つのポイント
重要なポイントはこの3つになります
1、VR
2、フード3Dプリンター&インク
3、5G
2-1、VR技術
今後この分野は大きく成長します。5Gとも関連しますが非常にリアルで今後、視覚や聴覚だけではなく、触覚や嗅覚などの感覚までを再現できてしまう機器が発売される日もそう遠くないと思います。現にフェイスブック社ではオフィスを体現できる共有VRを導入します。
2-2、フード3Dプリンター
この3Dプリンターは食材を印刷して作り出します。
「何を言ってるんだお前は!」とお叱りを受けそうですが、実はこの3Dプリンターは実在しており、イスラエルのスタートアップが来年リリースする商品です。(この3Dプリンターでは肉を作り出します)
数年前に海外の展示会でこの情報は知っていたのですが、いよいよ販売されるんだなという感じです。
Foodインク
食べれるインクです。現在も食品に対してプリントを施したりなどもありますが、
(参考動画はこちらをクリック)
さらに技術が発展することで、扱う調味料が増えてより幅広い料理を作ることが出来るようになります。
これからの時代はコックコートを着たシェフではなく、スーツを来たシェフがデスクの前で料理を作る時代になるかもしれません。
2-3、5Gの普及
5G以降の通信、通信性能がPremium 4Gの約20倍に高速化され、同時接続端末数は約10倍になり、通信の遅延はほとんどなくなります。(下記記事引用)
これによって、世の中にありとありとあらゆる物の遠隔操作や大人数の同時接続が可能になります。
3、3つのキーワードから何が生まれるのか?
ある日、世界中のレストランに「24時間365日」いつでも訪れることが出来るレストランプラットフォーム「VRR/バーチャルリアリティレストラン(仮)」が出現します。
お客様はこのVRRに登録すると世界中のレストランから自分の行きたいレストランを画面上から選ぶ事ができます。
お店を選択した後に専用のVRゴーグルを装着します。
すると予約が数年待ちと言われていたあの有名レストランが目の前に広がります。
遅れること5分…。
ディナーの約束をしていた彼女が席に現れます。
彼女とは遠距離恋愛をしていまが、このサービスを利用すれば二人に距離は存在しません。
いつでもディナーを共にすることが出来るのです。
そして、キッチンからは腕利きのシェフが作る美味しそうな料理の匂いが漂ってきます。
すると良きタイミングで、ハリウッド映画に出てきそうなイケメンウェイターが席に現れ、今晩のディナーのコース内容が説明されます。
ふと周りを見渡すとお客様で一杯。
こんなに忙しそうなのに彼からは笑顔が絶えません。
大変ぢゃないのかな?と思って声をかけると彼は笑顔で答えます。
「私はAIなのでサーバーダウンしない限りは大丈夫です」と。
軽く談笑した後に料理が運ばれて来ます。
いつお店に訪れても完璧なタイミングで料理がサーブされます。
なぜか?
VRを通じて私の脳波を読み取ることが出来るので、自分が欲しいと思うタイミングで料理がサーブされるのです。
5Gの超高速通信を経由してあなたの自宅にあるフード3Dプリンターに料理のデータが転送されます。
データを受信したフード3Dプリンターは、超高速に料理を作り出します。
いつ来ても何を食べても完璧な状態で提供されるので、VRRは世界中の人達に支持されています。
4、レストラン側のメリット
オフラインである飲食業界は今まで様々な制限がありました。
(商圏)
ある程度、制約された商圏内での営業
→どこにいても世界中の人をターゲットに出来る
(立地)
一等立地は常に埋まっており2等、3等立地を選ばざる得ない。
→オンライン上には立地の概念は存在しません。
(席数)
店舗内にしか席を作れない。人気店などは多くのお客様を断っていた。
→オンライン上では無制限に席を作れるため、予約を断わられるなんてありません。
(家賃)
非常に高額な家賃を払い続けている。
→オンライン上の家賃は一律です。(10分の1程度くらいなのかな?)
(人材教育)
流動性が高い人材に対して教育に多くの時間を費やしていた。
→AIが全て代わりに行います。
(営業時間)
労働、雇用の観点から長時間営業は難しい。
→24時間365日オープン出来ます。
(出店、撤退)
出店に多くの時間がかかっていた。撤退に多くのコストがかかっていた。
→始めるもやめるもスムーズに行える。
(感染症リスク)
今後も様々な病原菌による感染症が起きうる可能性があります。
→オンライン上は感染症リスクがありません。
このサービスは上記の全てを解決することが出来ます。
5、今までにない売上を叩き出す
完全にオンライン化したレストランはかつてないほどの売上を叩き出すと予測されます。
世界一店舗数が多いファストフードチェーンである「サブウェイ」は年間113億ドル(日本円で約一兆2千億)稼ぎ出します。※2013年データ引用
現在サブウェイは世界110カ国/世界196カ国中に展開しております。
VRRがどこまで世界に浸透するかは分かりませんが、GAFAのフェイスブック並に広がった場合は、世界127カ国に展開することになります。
サブウェイが43,912店舗(2017年段階)で一兆2千億に対して、極端な話たった1店舗でそれ以上の売上を叩き出すことも可能になるわけです。
飲食店が「完全なるオンライン化」をした場合、このようなことが現実として起きるのではないかと思います。
まとめ
非常に長くなりましたが皆さんはこの記事を読んでどう思われたでしょうか?
SFかよ!100年後ですか?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、全ての技術はもう既に存在しております。
後は技術革新を待つだけです。
個人的にはきっとそんなに遠くない未来に実現すると思ってます。
長文になりましたがご覧頂き誠にありがとうございました。