夢が自分を選ぶんじゃない、自分が夢を選ぶんだ【勝手にリレーエッセイ2023冬#2】
はじめましての方も、
そうでない方もこんにちは。
ワタクシ、リトと申します。
35歳。営業やってます。
エッセイ書いてます。
赤裸々な過去の話もしてます。
ちょっと変な旦那がいます。
緊張してます。
どうぞよろしくお願いします。
起点となったイトーダーキさん、そして第一走者である、よよ@さんの記事はこちら。
【本編】
まず、よよ@さんの記事を引用する。
実現しないような夢でも、
見るだけで人生が色づく。
確かに、その通りだ。
到底、実現不可能な夢を抱いていた頃の私は、確かによよ@さんのおっしゃるように、世界が美しく色づいて見えたし、なによりも、毎日がとても楽しかった。
私には大きな夢があった。
バンドで、メジャーデビューをするという夢だ。
いつか大舞台に立ち、自分たちの作った曲で観客を魅了し、憧れの人と同じ世界に立つんだと信じて疑わなかった。
来る日も来る日も音楽に明け暮れた。
喉から血が出るほど歌い続けた。
オーディションを見れば応募し続けた。
それなりに大きな箱(ライブハウス)で演奏が出来るようになった。
だけど、そこまでだった。
ある程度の位置まで自分たちがのしあがると、今まで漠然としていた夢に、現実が突きつけられるようになる。
つまり、自分たちの実力が、今どの位置にあるのか?ということが、周りと比較されつつも、明確にわかるようになってくるのだ。
とてつもなく上手いバンドを何組も見た。
私の何倍も努力している人がいた。
ひとたび歌えば、誰もが振り返るような歌声を響かせる人がいた。
恐ろしいのは、そのどれもが、私たちと同じーーそう、素人、アマチュアであるという現実。
打ちのめされた。
「私には無理だ」と悟った。
彼ら、彼女らを押し退けて、「それでも上に行ってやる」、と思えるだけの情熱がなかった。
夢のあきらめ方は簡単だ。
自分よりも優れた人間を、目の当たりにすればいい。
吐くほどに残酷な現実を知ればいい。
そこで「負けるもんか!」と前を向くのか、
私のように「勝てるわけない」と下を向くのか。
たった一瞬で、勝負は決まってしまうのだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私の夢は、破れた。
でも、夢を追いかけていたときは「それが自分の全てだ」と視野が狭くなっていたけれど、失ってみればそんなこともなくて。
この世界には、たくさんの夢が転がっていることに気がついた。
あんな職業になりたい。
こんな未来を描きたい。
そんな壮大な夢ばかりじゃない。
何を食べたいか。どこに行きたいか。
誰の隣に在りたいか。共に生きたいか。
家族と一緒にいることも、大事な夢のひとつ。
夢は見つけるものじゃなくて。
数ある選択肢の中から、選び取るものだ。
そこに大きいも小さいもない。
なんだっていいんだよ。
「来年ディズニーランドに遊びに行く」でも、「好きなアーティストのライブに行く」でも。
十分、素敵な夢だと思うんだ。
無数に広がる選択肢の中から、
自分自身が選びとったものが夢になる。
夢に選ばれるわけじゃない。
自分が夢を選ぶのだ。
(1175文字)
【勝手にリレーエッセイ2023冬“夢“】
次回更新日は2023年1月23日。
グループA第三走者は……
ギア3さん!!
他のグループの走者の方の記事も、また違う広がり方をしていてとても面白いです。
ヤスさんのお話は、ご自身でサロンを運営し、『人との繋がり』を大事にされておられるヤスさんだからこそ、「私の夢は人が運んできてくれる」という言葉が、大袈裟でもなんでもなく、“力ある言葉“として聞こえるのだろう、と思いましたし、
じゃむむさんの記事は、私利私欲と社会への貢献欲、確かにどちらも欲であり、また夢でもある。
それらは等しく夢であって、でもやっぱり「ただ金稼ぎがしたい」ってのは、聞いててなんとなく“嫌だよなぁ“と、じゃむむさんと同じことを思ってしまう自分に自問の種が浮かんだり、
とにかく面白いのでみんな読んでください。(小学生か)
もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。