泣き活 （菊次郎の夏：ネタバレ含）−３

「ところで　なんでか判らんけど、静かにハラハラ泣いてたって映画が
あるねんけど」
「？　どゆことですか？」
「ぃや、自分でもドコに感動したのか　なんで泣いてるのかイマイチ
判らんけど、気づいたら泣いてたんが、菊次郎の夏って映画やねん」
「ぁあ、・・・ビートたけしさん監督の！」
「ぅん、北野武さんな笑」
「・・・でしたっけ」
「なんて失礼なヤツ！謝れ！たけしさんに謝れ！」
「す、すみませんでした・・・」
「まぁ許したろ。　とにかく、中年のおっちゃんと小学生が旅する話やねん」
「へぇ、旅行かぁ」
「で、道中　いろいろあって仲良くなるねんけど」
「・・・え？けど？」
「最後の最後に、おっちゃんに名前聞くのょ小学生が」
「え？最後に？」
「そぅ、ずっと　おじちゃん、て呼んでて　じゃぁなって時に」
「そン時に？」
「おじちゃん、名前なんていうの？ってやっと聞くねん」
「ぉお」
「おっちゃん役は武さんねんけど、照れ笑いみたいなイィ表情で
『菊次郎ってんだ、へへっ』て消えて行くねんなぁ、なんか
静かに涙が流れてたなぁ・・・なんでやろ？」
「なんででしょうねぇ」
「なんか　夏に観たくなる映画やねん。音楽もぇえのよ、
久石譲さんのピアノがキレイに流れてて。。。」
「・　・　・　僕、ソレ今日観ますヮ」