ユーコさん−2
「なんか いろいろありすぎてんけど やっぱり一番は【すーさん】やろなぁ」
「ぁあ、あのタカリ屋男でしょ?」
「!?なんでタカリ屋って知ってんの!?ハシビロちゃんとこ 一回一緒に来ただけやん?」
「見てたら判りますよ、あの態度は・・・怒」
「そぅなん?! でも アイツは解ってなかってんなぁ」
「!?そうなんですか? なんやろ、友達とか思ってたんですかね?」
「んー、たぶん・・・だって ひどい時なんて週6で店に来るねんで」
「週6!」
「で その都度ウチらに一杯づつ奢ってはくれるけど」
「でもその後必ず呑みに連れてってはったでしょ?」
「そう、で ウチら夫婦で二人、すーさん一人やから言うて支払いは全額ウチらやってん」
「それが なんでなんですか! せめて3分の1は払うとか 3回に1回は払うとか」
「ないない!!そんな気遣いできるようやったら、ウチらも揉めてへんし!」
「ですよね〜」
「平均して週3〜4で来てたから その都度 一杯だけ奢ってもらってその後は馬鹿呑みして全額こっち払い、しかも週3〜4!」
「出費の方がかさんでますやん、絶対」
「で、何回かに1回ぐらい断ったら?って言ったら」
「ら?」
「せっかく俺が友達作ってんのに!って」
「ぇぇええ〜 店長さん(ユーコさんの元旦那) 引くわぁ・・・」
「それやったら アタシいらんやん?二人で仲良く行っときゃえぇやんって言ったら」
「ら?」
「お前がおらな 俺がつまらん て」
「は??? どゆこと??」
「知らんけど、こっちはお客さんや思って 気ぃ使うやん、よそに呑みに行ってても。グラス空きそうやったら おかわり聞くとか」
「ぁあ、要するにずっと接客してろよって事?」
「ま そういうことやろね。で ムカついたから 一回ヤツらが店に入ったの見て スグに帰ったってん」
「ぉお!やったった!」
「ほんなら もぉ 鬼着信で💦どこ行ったんや!とか言うて。アタシ別にスーさんと呑みたくなんかないし そもそも仕事終わったら とっとと帰りたかったし」
「ですよねぇ、行きたいのは 店長さんとすーさんでしょ?」
「で その時は明け方帰ってきはって、めっちゃ文句言うてはったけど まぁ無視しててん。で その日の営業終了間近にまたすーさんやって来て」
「へ?! あ 週6やもんな・・・呆」
「で やっぱりまた呑みに連れてって。 アタシも連日で あまりにもムカついたから 自分のウーロン茶一口だけ呑んで、あとは帽子かぶって腕組みして寝たってん」
「ぉお!強行手段!」
「ほんなら シバいて起こされて」
「ぇぇえええ!!!」
「ちゃんと すーさんを もてなせ!言うて・・・」
「ぃやぃや、呑みに行きたいのは店長さんとすーさんでしょ!?」
「なぁ!? ほんで 言われたんがさぁ」
「なんすか! 呆」
「俺が友達作るのを邪魔して阻止して妨害しやがった やて」
「はぁぁぁあ!?」
ハシビロ心の声:店長さん そらアカンゎ。。。