3段落ち−3
「料理の説明してる時は ふんふんって聞いてるけど」
「ん?」
「なんか・・・このコ興味ないんやなって なんとなく」
「ぁあ、判りますねぇ なんか・・・態度とか?」
「なんやろねぇ、なんか判っちゃうよねぇ なんでか・・・」
「なんて言うか・・・シンドくないですか」
「シンドいよ、ホンマに!せめて仕事できんでも 興味なりやる気なり せめてどっちか持ってたら まだなんとか出来るけど どっちもなかったら コレ 箸にも棒にも楊枝にもかからんわ!!!」
「ぶひゃっ・・・・楊枝て笑笑笑」
「ぃや、ぶふっ 遅れて笑けてきたけど、ホンマに」
「大変ですねぇ・・・」
「そうやねん、本人にも喋れるようになりたいんやったらウチのスタッフと雑談でもしたら、て言うねんけど」
「けど?」
「それもしんどいんか知らんけど ないねん・・・ホンマに必要な時しか喋らんのよ」
「そんなん絶対上達しませ、、、あ!それで5年目やけどカタコト?」
「な気がするねん。家でもお兄さんとは絶対日本語ちゃぅやろし」
「でしょうね、そら いつまで経っても喋れんでしょうね」
「やろ? で ウチの仕事どぅや?って聞いても」
「?」
「ガンバリマス、しか出てこん・・・泣」
「ぃや、、、ぢゃなくて呆」
「なぁ・・・文化の違いなんか?知らんけど、もぅ ツライ!」
「ぃや文化とかやナシに、そのコが受け身すぎません?自主的に動いてるカンジしないんですけど?」
「それぇぇ!!それやねん、ハシビロちゃん上手いこと言うた!それや!」
「笑」
「ぅん、オーダー通ったら僕の横に来てニコニコ突っ立ってるだけでな。何をしたらいいですか、とか 教えてください とか 一切ないねん。それや、受け身が過ぎるねん! なんで一言もないかなぁ?って思てたけど、黙ってても僕がアレコレ教えてくれる、と思ってるんやろな」
「でしょうねぇ」
「ウチ 学校やないし 僕も先生やないねんから!」
「お店やし 職場やし パブリックスペースでしょ」
「!? それ、今度本人に言うていい?」
「? パブリックスペース ですか?」
「ぅん!!」
「いぃっすけど どこで使いますの?」
「オープンまでの準備中に携帯で自分の好きな音楽かけとるんよ、スピーカーで」
「へ? スピーカー? 嫁ぐ君とか 居てるのに?」
「ぅん、お構いなしやで。オープンの18:00になっても そのままやから 注意したんやけど」
「けど? 笑」
ハシビロ心の声:なんか想像できるわぁ
「僕はこの音楽が好きだから ずっと聴いていたい だから お客さんが来るまで流してたいって言うんよね・・・」
「はぁ・・・」
「どない言ぅたら理解してくれるか 悩んでたんやけど、ソレや、パブリックスペース で言うてみるゎ」
「解かってもらえたら いぃですねぇ」
「ホンマや・・・これでアカンかったら ちょっと考えなアカンなぁ」
「お給料発生してますからね」
「そうやねん、なぁ」
「もっとビシバシ行きましょ、ゴリゴリ昭和世代なんですから」
「ぃや 今 ホンマにパワハラとか言われるから・・・」
「そこに愛があれば 伝わります!」
「・・・そこに愛は あるんか?」
「なかったりして」
「ぉぉヲヲいいぃぃっっ!」