見出し画像

生きてる証?

「ハシビロちゃん 寄り目寄り目!」
「ぁあ いらっしゃいませ」
ハシビロ 軽く🌀目が廻ってます・・・
「ぁあ、や あれへんがな、どないしたん?」
居酒屋店主さん ご来店
「ぃや グラスがチップしてるみたいやったから じっと見てたら💦」
ハシビロ注:チップ=グラスのフチがチョビっと欠けたり 小さいヒビが入ったりした状態のこと
「アンタの眉間のシワ!」
「ぇらいスンマセン💦」
ぅわぁ ホンマに気ぃつかんかった泣
「ホンマにごめんなさい」
「そんなん ぇえねんけど。怪我せんでよかったやん」
「むかし 怪我したことはありますょ」
「へ?そぅなん?」
「4針縫いましたもん、今も傷跡ありまっせ」
「うそぉ?どこぉ?」
「ほれ ココ」


「。 。 。 ホンマやぁ」
「そらホンマですゎ」
「なんで そんなトコ?」
「グラス洗ってる時に スポンジでフチを挟んでたら ぱりんって」
「ぅわわ」
「でも その時は気づかんかったんですよ」
「ぇえ 痛なかったん?」
「ん~。。。その時 ほぼ満席で忙しかったせいか気づいてなくて」
「ぇえ〜痛そぅ。。。」
「しばらくして なんか泡がピンクやなぁとか思いながら すすいでたら」
「ら?」
「なんと 自分の手から血が出てた と」
「。。。ハシビロちゃん 痛みに鈍感?」
「ですかねぇ、傷口見て痛くなってきて」
「なんやねんな ソレ」
「で ちょっとタオルで押さえてたんですけど 全然血が止まらんくって」
「ぅわわ」
「傷口見たそん時の店長が『それ縫うたほうが早いで、行ってこい』って。その店の近くに救急病院があったんで、そこ行け言うて」
「ぉお、徒歩で行けって?」
「歩いてったほうが早いですもん笑 徒歩3分ぐらいの距離でしたし笑
で タオルで押さえたまま 向かったんですけど」
「ふむ」
「なんせ店忙しいから、早よ行って縫ぅてもろて早よ帰らな!と、思って とことこ小走りで行ってたら」
「ら?」
「タオルがね・・・どんどん真っ赤になって」
「へ?」
「小走りながらそっとタオルのスキマから見たら 小さい噴水みたいに血が ぴゅっぴゅっぴゅって めっちゃ規則正しくでてきて」
「ぶふっ」
「ぃやぁ生きてるわぁ と思いながら走ったらアカンやん、と歩きまして」
「ぎゃっはは」
「で縫うてもろたんですゎ」
「ぃや ドコで生きてる実感もっとんねん


いいなと思ったら応援しよう!