ユーコさん−１

「こんばんはぁ　あ！お久しぶりですぅぅ‼‼」
「お久しぶりぃ、ハシビロちゃん！元気そうやんか」
「ハシビロは元気ですよぅ、それよりユーコさん、痩せました？？」
「ぅん、１０ｋｇぐらい、落ちてん」
「ひゃぁ。。。やっぱり、離婚ってダメージなんですねぇ」
「まぁ、アタシの場合は明るい未来に向けての離婚やから！」
「ぇえと・・・最後にお会いできたのって、半年ぐらい前ですよね？確か・・・」
「ぅーん。　。　。　そうかな、ぅん、それぐらいかなぁ」
「しんどい半年でした？」
「しんどい　もあったけど　メンドい半年やったゎ」
「そうなんですか、１０ｋｇも痩せるぐらい？」
「そぅやね・・・あの時はもぅ離婚するねんって報告やったもんなぁ」
「すんません、あの時ちょっとお店バタついてて　ゆっくりお話聞きたかったのに」
「かまへん、かまへん。報告だけやったし」
「で　なんで　いきなり離婚やったんですか？　別居とか　他に選択肢は」
「なかってんなぁ。。。(遠い目)」
「なかったっすか。。。」
「長くなるけど、聞いてくれる？」
「もっちぃろん！　聞かせて下さいよぉ　身近なお二人が離婚やなんて　ハシビロも辛いっす　泣」
「泣くな！前向きな離婚やってば。あ　アタシはね笑　アイツは知らんけど」
「ひゃっひゃ・・・ユーコさんは強いなぁ。。。でも　御夫婦でお店されててずっとユーコさんは縁の下の力持ちで　すごいなぁって思ってたのに」
「そんなん　外のヒトはそう思ってくれてても　肝心のアイツがなぁ・・・」
「そうやったんですか？」
「そぅやで、アタシのやってることなんて　誰でもできる雑用で、毎日やってるからって偉そうにすんなって　よぅ言うとったもん」
「ぇえ〜　店内の掃除やらアレコレ　毎日頑張ってはったのに」
「売上が上がったら俺の手柄、下がったらお前の接客が悪い　ですって」
「はぁぁ！？　なんすか　ソレ」
「ま　要するにアタシのやることなすこと　全て気に入らん　言うことやわ」
「ユーコさん　いつもよりペース早いっす！　ちょっとゆっくり」
「アカンて！　今日は呑むねん、おかわり」
「あきません、ゆっくりしてもらいます！　強制的に　はい、コレ！」
「なんやの？」
「ウイスキーのロックです、ゆっくりして下さい」
「なんのウイスキーやの？」
「とりあえず　タリスカーです！　いっつも酒の説明聞いてくれはるけど、それはまた今度。とりあえず聞きますから」
「強引やわぁ・・・まぁ、えぇけど。で、なんやったっけ？」
「ユーコさんのやることなすこと　気に入らん　言うて」
「ぁあ、そうそう・・・なんか　最後はそうなってたなぁ・・・」