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NikonユーザーがCanonを使ってみて思ったこと

この度、10年近くNikon派だった私がCanonを使うようになった。
NikonはD800を愛用しており、CanonはEOS1DXを使用するようになった。
NikonとCanonと言うとMacとWindowsぐらいの違いがある。
カメラ独自の性能で比較するとキリがないので、NikonとCanonを両方使ってみて感じたことを述べてみました。

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液晶モニターの色に違和感を感じる


Canonを初めて手にとり、早速撮影してみると液晶モニターに映る画像がブルーがかったと言うかイメージと違う画像が映し出される。
最初、液晶画面の故障かと思ったが、暗いところで見直すとしっかり写し出されていた。
ホワイトバランスをK5600ぐらいに暖色系にしてもブルーっぽさは消えない。
家に帰り、PCで読み込んでみるとしっかり撮れていた。
液晶が暗いのかと思い明るい設定にするが、ブルーっぽさは消えなかった。
その点、Nikonは、イメージ通りの画像が液晶に写し出される。
Nikonに慣れているとCanonの液晶の色は違和感があるかもしれない。

Canonは、写真編集を想定している感じがある


Nikonの場合、RAWで写し、Lightroomで読み取って写真編集しようとするとほとんどパラメーターを動かさずイメージ通りの写真ができている。
対するCanonは、Lightroomで読み取った段階で、物足りなさを感じ、パラメーターを大きく動かしてイメージに近づける作業が必要だ。まだCanonに慣れていないため、自分の思い通りの色が出せないのかもしれない。
ただ、Lightroomで読み取って、写真編集するとイメージ以上の写真になる。
まるで自分が撮影した写真じゃない気がするくらい良い写真になっている。
Nikonは、カメラ独自で写真ができる。Canonは、写真編集ソフトで若干加工した方が良い写真になる。
正直Canonを使う前は、JPEGで撮影し、ほとんど写真を加工していなかった。
Canonを使用してから写真編集が楽しくなった。
この点は、様々な意見があると思う。

繊細さはNikon


ボタンの配置や、シャッターボタンのところにON OFFのスイッチがあるNikonは、持ち歩く時も安心だ。
知らぬ間にどこかのボタンを押してしまい設定が変わるリスクがほとんどない。
対して、Canonは、ボディ後面の真ん中あたりにON OFFスイッチがあるため、一度スイッチを入れると切るのが面倒だ。
しかも平たいスイッチのため、人差し指と親指で少し力んでしまう。
Canonは「一度スイッチを入れたらそのままにしておけ!」と言わんばかりの構造だ。
その他のボタンもNikonの方がわかりやすく、例えばISO感度の設定でもNikonはISOボタンを押したままダイヤルを回すので、ボタンを離せばすぐに撮影に移れる。
対して、Canonは、ISOボタンを押すと切り替えモードとなり、ダイヤルを回して設定した後、もう一度ISOボタンを押して解除する。
日頃からNikonの仕様に慣れているとこの作業がまどろっこしい気がする。
Nikonに慣れているせいかボタンの配置や間違えて誤作動さない設計に関して、Nikonの方が繊細さを感じる。
もちろん元々Canon使いの方からすると逆の意見かもしれない。

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レンズの大きさが違う


NikkorのレンズとCanonのレンズを比べた時に圧倒的にCanonのレンズの方が軽くて小さい。
例えばF2.8 24-70のレンズで比べてみよう。表面のレンズ径はCanonが82mm、Nikkorが77mmだが、レンズ全体の重さがCanonは805g全長113mm、 Nikkorは900g全長133mmとなる。
Canonの方が一回り小さい。フードの大きさもNikkorの方が一回り大きい。
フードをつけて持ち歩くと断然Nikkorの方が大きく見える。

Canonは進化して小さくなった感があり、取り回しが楽だ。
どっしりしたレンズが好きな方はNikkorの方が良いのかもしれない。
ただ、レンズによって違うのでこの点はなんとも言えない。


まとめ


私なりにNikonとCanonの特徴の違いを述べてみたが、この点に関しては、人によって様々な意見があると思う。
今回比較したカメラは、どちらも年代がほぼ一緒で、当時のD800と言うとCanonでいう5Dクラスと言った感じ。

D800は、3,677万画素で高画素数カメラの主力メンバー。対して Canon EOS 1DXはプロフェッショナルカメラだが、画素数を1,810万画素に抑え、高感度耐性や連写性能をあげている。
主に報道カメラマンが持ち、どんな状況でも高画質な写真が撮れる仕様となっている。
D800のように高画素数カメラの場合、三脚を使用して、ゆったり撮影した場合は、高精細な写真が撮れるが、急な動きや、高感度撮影の際は、逆に綺麗な写真が撮れづらい。
本当は、同年代に発売されたNikon D4と比べるべきだと思うが、たまたまD800を持っていたため、そちらとの比較になった。

元々Nikonを使い始めたのも最初に購入したカメラとレンズがNikonだったからだ。
そのレンズを使い続けるためにボディーをNikonで統一し、今に至る。
恐らくほとんどのユーザーは、最初に購入したカメラとレンズがどのメーカーだったかで、決定づけられていると思う。
今回、そんな流れを変えようと思いCanonに切り替えた。
本当は、Nikonを売却しようかと考えたが、用途によってそれぞれ使い分けられるので、両方使うことになった。
今後も両方使っていく道を選ぶと思うが、ボタンの位置が全く違い、各機能の操作の仕方が違うので、未だに咄嗟な撮影時に1点歩遅れる。
両者を使ってみて、使用レンズの汎用性も考えてNikonユーザーはNikon。CanonユーザーはCanonで撮影に挑んだ方が良いことがよく分かった。

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↑canon 1DXで撮影 ISO400 f3.2 1/50s

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↑canon 1DXで撮影 ISO100 f8 1/160s

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↑canon 1DXで撮影 ISO1600 f6.3 1/25s

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↑Nikon D800で撮影 ISO100 f3.5  1/500s

ポートフォリオサイト https://www.vayair.net


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