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夢夢個展「百花斉放」鑑賞

現在アートエリアasi-paraにて行われている夢夢さんの個展「百花斉放」に伺ったのはちょっと前になる。
平日のゆったりした時間だった。可愛い作品に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごした。
夢夢さんとは活動し始めた頃合いも一緒で知り合った時間も一緒で、ジャンルこそ違えどもいわば同志のような、そんな間柄である。その画風は知り合ってから以降、一貫して可愛らしい女性を描いている。
変化といえば今までは線が主役といったような輪郭に重きを置いたいたような節があるのに対し、最近は水彩の鮮やかさに主眼を置いているようだ。女性の可愛らしく、そしてちょっと大人ぶった色っぽさのある表情に目をいきつつも、服装などを彩った花が艶やかである。
その色合いは絵の具という存在を強く出していながらどこか懐かしさを覚える。私が特にそれを感じるのはピンクである。
少し黄色みのあるピンク。それは私が幼い頃にみたセルロイドの赤ちゃんの人形のピンクを彷彿とさせる。
夢夢さんは一貫して女性を描いておられる。可愛らしいが少女というほど幼い顔立ちではない。そして全体に漂う「リボン」や「マーガレット」のような少女漫画雑誌のような懐かしさを纏っている。可愛らしい印象だが、私が思うのは「夢夢さんの作品はどちらかといえば大人向けなのでは」ということである。なんかこう、心の中の子供の部分を触ってくる感じがする。お茶に例えるときっとハーブティーだ。絵を見て最初に連想される香りはそんな感じである。
ちょっとした憩いの時間を心に宿すために、11月27日までとギリギリの鑑賞日記になってしまったが、皆様ぜひご覧いただきたい。

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