M#46 L'Arc~en~Ciel「NEO UNIVERSE」
今年も1月が終わっていきますね。。。
さて今回はラルクの「NEO UNIVERSE」です。
2000年の楽曲です。
もう25年も前の曲なのですね。
あの頃は「ミレニアム」なんて騒いでて、まだ世の中がにぎやかしい頃でした。
あれからもう四半世紀も経ってしまいましたが
私はいまもどうにか生きながらえてます。
さて、ラルクといえば私は「夏の憂鬱」で知りました。
(って言うと、割と多くの人に「え?」と言われるw)
たまたま観ていたCDTVで十何位だかにランクインしてたんですが
「うわ、外国人みたいにキレイなボーカルだな」
って思った記憶があります。
なので「夏の憂鬱」は何度もカラオケで歌ってきました。
この曲をつくったのがkenですね。
kenの作曲で有名どころだと
「虹」「Lies and Truth」「winter fall」「花葬」「Vivid Colors」
などなどありますよね。
この辺の路線と比べて「NEO UNIVERSE」って毛色が異なるような印象があります。
どこか退廃的な曲が多いken楽曲の中で、
この曲はポップだし、近未来的な透き通るようなイメージが浮かびます。
寒い冬の日にこのシングルを買って聴いたときは
tetsu作曲なのかなと思ったのですが、ken作曲と知り驚きました。
ベースの存在感も強い曲なのでtetsuの曲なんだろうなって思ったんですけどね。
でも、すごく好きな曲です。
カラオケで歌うと酸欠気味になりますがw
ミレニアムのあの頃は
世紀が変わることもあって、
何か大きなことが始まるんじゃないかという期待感も私は持ってました。
でも、「現実」はそうそう変わることはなくて
年をまたいでも何も大きなことは起きませんでした。
これまでどおりの日々で、それでいて夢は夢で見ている日々でした。
hydeの言う「傾きかけた天秤」は
何を測る天秤なのか、歌詞の中では明かされていませんが
「現実」と「夢」、もしくは「絶望」と「希望」で
天秤は傾きかけてるのだから、どちらかは重い。
それはどちらかといえば「現実」であり、「絶望」なのでしょう。
それを防ぐべく、人は「夢」や「希望」の上に天より高く築き続けるのでしょう。
「奇跡はこない」としても。
それでも「夢」や「希望」を信じて
いつかは空のようにどこまでも一つの存在、つまりは夢は叶い、希望は報われることを祈っている、
その代わり「絶望」が背中合わせの一つなのに随分と不安定な曖昧なものでもあるわけですね。
夢が叶ってもすぐに転落していく、この世界でよくある出来事ですよね。。
この透明感のあるメロディーの中で
hydeは実は透明ではないむしろREALはこうだっていうことを
幻想的に歌い上げてるんだなーと私は勝手に解釈していて
すごい世界観の歌だなーと今でも大好きな曲となっています。
あの頃の私はまだまだこの世界に夢を抱いていて
もっとすごい、もっと素敵な、もっと素晴らしい未来が自分には待っていると思ってました。
四半世紀の末に、それは空のように一つにはならず
むしろひどく乖離した現実を今日も生きています。
不幸だとは思わないですけどね。