「絶対2万は利益出るはずなんです!」…の罠

「っしゃーんなろ!爆益商品ゲットぉ!」と心震わせた皆様ごきげんよう、月利改善アドバイザーのミズサワです。

本日は「利益商品はいつ現金になるの?」

というお話をします。

ちょっと聞いてくださいよ〜奥さん、この商品をメルカリでリサーチすると3万円で販売実績があって、この商品は4290円だから、マジで爆益確定でっせ。どないするん?今夜はウナギでっか?

と、意気揚々に出品したはいいものの全然売れない。いいねもつかない。コメントもつかない。気付けば4ヶ月も経った。

なんなのこれ!?
私が悪いんか?こいつが悪いんか?え?爆益どこいった?


なんてことがせどり界隈では日常茶飯事で起こります。

そう、回転率の闇です。

もっとわかりやすく言うといつ現金が入るの?というお話です。

あなたが保持しているその資産(負債)は、いつ現金になるか知っていますか?

これを知らないと手元のキャッシュがいくらあっても「手元にお金がない」状態になります。

あなたの利益商品はいつ着金するのか

利益商品とは販売データから予測される見込み利益商品のことを指します。

YoutubeやXでエセ利益率の高い商品が発信されていて、「あんなに簡単に利益商品をゲットできるんや。」と誰しも「高値で売れる商品」を狙います。

ですが、実際には仕入れた商品がすぐに売れてキャッシュを回収できるわけではないことに、多くのせどらーが直面し、

ここで「利益商品=即着金」という方程式は成立しないことに気付きます。

着金フローのもっとも重要な指標は「どのくらいの期間で在庫がリフレッシュしたか?」ですよね。

そう、つまりは「商品回転日数」なのです。

みんな回転率ガーとなっていますが、商品回転日数の方が直感的でわかりやすい。

よくせどり界隈では商品回転率50%を目指しましょう。と言われますが、この場合、商品回転日数は60日となります。

2ヶ月に1回在庫がリフレッシュする。という認識です。

4ヶ月後の2万円より来週の5000円

在庫回転率「2ヶ月」ですが、2ヶ月間負債を抱えている。という認識を持っている人は少ないです。特に利益をしっかり出そうと、本気で取り組んでるあなたこそ要注意。

仕入れ段階でリサーチの精度の問題もありますが、私としては「商品回転日数の目標数値を33日(90%)」に設定しているため、出品後26日経過したらもう損切り対象です。

これって松茸狩りに似てるんですよね。
もっともっと…、と追求すると崖から落ちるみたいな。

ここで考えてほしいのが、4ヶ月後に2万円を儲けるより、来週5000円が入ってくる方がビジネスは健全である。という認識を持つことです。

上記の例だと5000円×16週で90000円の利益になります。
同期比の利益額は4.5倍もの差。

  • 4ヶ月で1回転させて2万円利益

  • 4ヶ月で16回転させて9万円利益

つまり、勘違いしやすいけど勘違いしてはいけないのは、KGIは1点あたりいくら稼げたか?ではなく、トータルでいくら稼いだか?

なんです。

1点あたりの現金をすぐに回収できれば、その資金を使ってさらに仕入れや投資を行うことができ、ビジネスを循環させることが可能になるので、回転率を上げ、小さい利益を積み重ねていく方が、結果的にビジネスは成長していきます。

でも、赤字は絶対に切りたくないんです…!!

待って!

売れてない商品って純赤字になってることに気付いてる?

利益は売れて初めて確定するのであって、売れるまではあくまで「見込み利益」となるのですよ。

完全に負債、借金です。

リボ払いの残高が100万円残っているのに、「いや〜今月は50万円の利益だったよ。」という状態はマイナス50万円ってことに気付いてください。

よく聞くでしょ。

月100万円稼いだ!って人も棚在庫がそれ以上に積んであって、全然余裕ないって話。

手元に商品がある時点でそれは負債です。

あなたが利益を出していると錯覚しているだけで目の前にあるものは借金という認識を持ちましょう。

商品回転日数を出してみよう

商品回転率を求める時、在庫ベースが基本ですが、私たちのような小規模事業者は個数ベースの方が計算しやすいし、イメージもしやすいので個数ベースで計算します。

ステップ1:平均在庫数を算出する

まず最初に月の平均在庫数を算出します。

  • 平均在庫数=(月初の在庫数+月末の在庫数)÷2

ステップ2:商品回転率を算出する

  • 商品回転率=(その月に売れた商品点数÷月の平均在庫数)×100

ステップ3:商品回転日数を算出する

  • 商品回転日数=30日÷商品回転率

さて、これであなたの商品がいつリフレッシュしているか明るみになりましたね…って、

でも面倒だから自分は遠慮を…、んなら…AIで、

はい、待って!

そんなあなたはchat GPT様に出してもらおう!

以下のプロンプトを入れたら、「計算もしなくていい」ただあなたは質問に答えていくだけで回転日数を出してくれます。

これを作るのに1分もかかったからみんな心して使ってくれよな!

プロンプトは以下をコピーしてくれ。↓

#商品回転日数を算出する

あなたは優秀な「在庫管理担当者」です。
私に1つずつ質問を丁寧にして、商品回転日数を算出してください。

わかったら気合いを入れて「はい!がんばります!!」と言って。

#要件
・以下の##ステップを飛ばさず私に確認をしながら進める
・最終的に商品回転日数を算出する

##ステップ1:
まず、あなたの月初と月末の在庫数はどれくらいですか?これを元に月の平均在庫数を出してみましょう。
(月初の在庫数 + 月末の在庫数) ÷ 2 の計算です。

##ステップ2:
次に、その月に売れた商品の個数は何個ですか?
売れた商品の個数 ÷ 平均在庫数 で商品回転率を求められます。これを計算してみましょう。
その後、計算結果に100を掛けて、商品回転率が何パーセントか確認してみてください。

##ステップ3:
では、今度は商品回転日数を出してみましょう。
商品回転率がわかったので、商品回転日数は 30日 ÷ 商品回転率 で計算します。
この式を使って、在庫が平均してどれくらいの日数で回転しているか、求めください。

ミズサワより

まとめ

今回は「あなたが保持しているその負債は、いつ現金になるか知っていますか?」というお話をさせていただきました。

これが即答できる人は、事業全体の解像度が高いと言えます。

低ければ何をして上げようか?という具体的な施策の話ができるでしょうし、間違っても「最近売れてないんです。どうしたらいいでしょうか?」という質問はしないでしょう。


もし、これを知らないでビジネスをやっていたら…

あなたは…、、、

崖から落ちるかもしれません…


ということで今日は以上!


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