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考・・・類想句
先日の句会でのことです。
5句投句するのですが、内1句は兼題句を提出します。兼題は「柳」でした。なかなか句ができない中、ふと思い出したのは、栃木市の巴波川です。巴波川の両岸にある柳並木は美しかった・・・
そういえば、巴波川の近くのお店で焼きそばを食べたなあ。じゃがいも入り焼きそばは栃木市のB級グルメです。
あの焼きそば、美味しかったよね。あの焼きそばの美味しさをどう表現したらいいだろう。
「ソースをじやぶと」うん?いいじゃんいいじゃん💕
焼そばにソースをじやぶと青柳
何となく既視感があり、今までに参加した句会の中身をチェック。よし!大丈夫!!
この句が一番お気に入りでした。
さて、句会当日。
投句した後でふと気になり、「辻桃子/俳句」でぐぐってみました。
・・・😳😰😭😩😱・・・
アジフライにじやぶとソースや麦の秋/辻桃子
やってしまった💦💦💦
既視感あるのは当たり前。
主宰の句でありました💦💦💦
誰にも取られませんでした。(当たり前か😆)句が開くまでの間、もう心臓バクバクです😫
指導をしてくださっている編集長が
「これ、主宰の句にあるよねーーー」
必死で弁解する私を気の毒に思ったのか、
「こんな焼そばは、美味しそうですよね」
と慰めてくださいました😭
「主宰の句も覚えていないのか」と責められてしまうかもしれませんが、覚えていたはずなのに忘れていた💦💦💦という感じです。
全く情け無いですね。
何となく、既視感があるなあと思った時点で、もっとしっかり調べるか、または出すべきではなかったのです。
「童子」2022年9月号で、如月真菜副主宰が類句について次のように書いています。
類句は避けるべきだが恐れるなかれ、と言いたい。正岡子規は近い将来新しい俳句は尽きると予言した。いづれすべて同じような句になってしまうと言ったのだ。だが、そんなことはなく、個性的な句が以後も作られつづけてきた。
ーーーーーー〈中略〉ーーーーーー
句会に出したり誌面に投句することの効用は、自分では会心の作と思っても類句だったことを発見し、勉強することである。気づいたときは、もっと自分らしい句が出来るはずと割り切り、その句を捨てる勇気も大切だ。
ここで真菜副主宰が書いている「誌面」というのは、結社誌のことを言っているのだと思います。(念のため)
類想を恐れることなく、類想を超えることを目指して学んでいきたいと、改めて思いました。