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NO.7 千億光年史Ⅱ フランスでの前世と宇宙の果て


概要

拙著『前世療法でわかったアトランティスとムーの真実』(たま出版・森庭ひかる著)の改訂版です。2004年出版の原本は売り切れ・絶版です。当時は突飛すぎて書けなかったこともそのまま追記し、改訂版として1エピソードずつ公開いたします。

挿絵は、出版時は書籍内で白黒画像でしたが、この改訂版では、当時私がクレヨンで描いた絵をそっくり載せています。

全エピソードを読みたい方は、2024年1月から一冊のマガジン(1300円)として販売を開始しましたので、こちらをお勧めします。マガジンはエピソードを追加しながらの販売ですが、一話ずつのご購入よりはるかにお得です。

NO.7 千億光年史Ⅱ フランスでの前世と宇宙の果て

フランスでの前世を再体験し、死んだ後、私の魂は自然と宇宙の果てへ向かっていきました。宇宙が終わっている映像と、その先の情景は、このセラピーから20年以上経った今も思い出すことができます。


<本文>

二〇〇三年七月四日(金)午後二時より
 
セラピストの誘導により、いつものように前世へ続く風景の中へ入ると、まもなくして天使が現れた。はじめてのことで、私はかなり困惑している。
 
私    「私の姿が、なんだろう? 天使みたいになっている。白い羽をつけて、白い服を着て、そういうものが花を摘んでいる。自分と同じ行動している」
 私はお花畑の中にいたのだ。
セラピスト「ちっちゃい自分が・・・?」
私    「大きい自分なの。大人と同じくらい。花を摘んで、同じように匂いをかいでいる」
セラピスト「その自分が目の前にいるの?」
私    「見えてる。羽ついてる。なんで?」
     (中略)
セラピスト「羽の生えている天使の自分は今近くにいるの?」
私    「向こうで立って、花を摘んで、同じように匂いをかいでいるの」
セラピスト「距離はどれくらいあるの? その人まで」
私    「私がその人になってる」
セラピスト「ああ、もうなっているんだ、その人に」
私    「同じ行動をしてるの」
セラピスト「じゃあ、自分の影を見ている感じだね」
私    「白いの、ぜんぶ」
セラピスト「じゃあ、自分を見ているんだ。そんな感じだね」
私    「うん・・・。なんで?」
  私はひどく狼狽していた。どうして天使が見えているのかわからない。
セラピスト「その人の顔を見てごらん。今、笑っているかい?」
私    「光っていて、よく見えない」
セラピスト「光っているんだ、顔が」
私    「全身」
セラピスト「全身光っているんだ」
私    「うん、なんか白く」
 光をはらんで動く白いセロファンのような輝きだった。白以外に色はない。時折、長い翼がクローズアップされる。鳥の羽とは手触りも見た目も違う。はるかに頑強だ。板のような厚みがある。
セラピスト「そのイメージをよーく覚えておいで。いいかい?」 
私    「こっち、見てる」
セラピスト「何か話したい?」
私    「ううん。なんでそんな人(がいるの)? こっち見てる」
セラピスト「自分を見ている感じだね」
私    「自分なのかな? 同じ行動している」
セラピスト「顔は、見える?」
私    「光でできていて、白くて、よくわからない」
セラピスト「そうか」
私    「天使みたい・・・」
セラピスト「その天使を見てると、どんな気持ちになる?」
私    「自分を見てる感じ。鏡見てるみたい。でも、映っているのは、見たことない」
 その天使は、それからセラピストの誘導に従って行動し、前世へ入っていった。
 海を見下ろす崖が開けた。崖沿いに歩いていくうちに、天使の姿が変化してゆく。


フランスでの前世

私    「さっきの人(天使)、姿が変わって、中世のきれいな服着て、おかっぱの頭して、映画に出てくる中世の貴族みたいな格好しているんだけど、でも、時々・・・」
セラピスト「男性?」
私    「格好からすると男性かな。でも、時々、さっきの天使みたいなのと入れ替わるの。――砂地。岩がごつごつして、うねったりしていて、地面が岩でできていて、茶色いの。穴があいているような岩で地面ができていて・・・・、岩のほかには何もないの」
 一面、岩地だった。大小の気泡を持つ火山岩が広がっていた。第二回目のセッション時に見た、どこまでも広がる殺風景な岩地と似ていたが、それよりも狭い場所だった。
セラピスト「じゃあ、自分の格好見てごらん。まず足を見て」
私    「靴はいているみたい」
セラピスト「どんな靴かな」
私    「時々、さっきの天使と入れ替わるの。その貴族のようなのと天使が重なっているの」
セラピスト「自分の足を見てごらん。どんな靴?」
私    「天使と重なってて、時々白い布に覆われるの。ああ、よくわからない」
セラピスト「しゃがみこんで、自分の足を触ってごらん。何か履いている?」
私    「天使が足を触っているの。感触がわからない。でも、茶色い靴履いているかな。紐の、革紐の革靴みたいなの履いている。貴族みたいな格好している」
セラピスト「紐付きの革靴なんだ?」
私    「そうみたい」
セラピスト「なにか、はいている?」
私    「白い布で足首ずうっと巻いてて、膝の所までずっと巻かれてて、そこから腰までふくらんだ感じのズボンはいてて。よく映画で見る貴族みたいな感じの服を着てて。襟が立ってて、将校みたいな感じのきれいな仕立てのいい服着ている。ボタンがついていて、襟からずっと胸を通って腰のところまで、金色の刺繍みたいなのがずっとされてて。絹でできたようなしっかりした布地の服を着ている」
セラピスト「それは、軍服のような感じなの?」
私    「軍服じゃなくて。軍服とは全然ちがう。貴族の・・・」
セラピスト「おしゃれな感じ?」
私    「おしゃれな感じ」
セラピスト「時代は何世紀なの?」
私    「わからない」
セラピスト「あなたの髪の毛は?」
私    「くりくり丸まっている。中世の人がかつらをかぶってる。そういうかつらをかぶっている」
セラピスト「白い髪のかつら?」
私    「金色の。頭に帽子被っている。暗い色の帽子で、帽子の縁にも、円を重ねたような刺繍がずっとされている」
 三角帽だった。
セラピスト「顔見てごらん」
私    「よくわからない」
 セラピストが顔が見えるよう誘導する。
セラピスト「目は大きい?」
私    「その人を横から見ている。よくわからない」
セラピスト「横から見た感じはどんな感じ?」
私    「端正な感じ」
セラピスト「年は若いの、まだ?」
私    「二十代後半か三十くらいかな。――青い目をしてる。金色の眉してる。海を見下ろしている」
セラピスト「名前、なんていうの?」
私    「わからない」
セラピスト「そして今から先へ向かっていくよ。どこへ今から歩いてゆくんだろう」
私    「岬の突端」
セラピスト「行ってごらん。何しに行くの?」
私    「日が沈むのを見るの」
セラピスト「岬の突端へ行ってごらん」
私    「日が沈む・・・。暗くなった」
セラピスト「さあ、じゃあ、帰る?」
私    「うん、帰るみたい」
セラピスト「どこへ帰るかな。今、どこにいる?」
私    「町の中。石畳。茶色い石畳。馬車が往来している」
セラピスト「その中を歩いているの?」
私    「道を歩いている。・・・みんな、私のことを知っているみたい」

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