ストーカー体質
ストーカーの定義もよく解らない
そんな頃のお話です。
金融業のお仕事が
ある理由で継続出来なくなった後
インター近くの食事処で
パートをすることになった私。
サービス業は天職と思えるほど
お客様に気持ちよく食事を提供する
この仕事はとても気に入った。✌️
勤め始めて1週間もしないうちに
変化は訪れた。
洋食担当の若い料理人が
いつも厨房から私を見ていることは
うすうす気づいてはいたけれど
気づかないふりをしていた。
何事もなかったのは数日で
しばらくすると彼の方から
やたらと話しかけてくるようになった。
適当にかわすも
彼の態度は、日に日に粘着性を
増しているように感じられた。
ある日
勤務中にも関わらず近寄ってきて
その靴可愛いね
足、小さいんだねぇ~
などと訳の解らない事を言い出した。
なんだコイツ😕と思いながら
あらそう?なんて平静を装い
軽くあしらったつもりが…
後日
休憩時間に
突然紙袋を押し付けられた!
え?
中を覗くとそこには
靴が‼️😱😱😱
正直ゾッとした。
サイズ…どうして解った?
慌てて返そうとするも
彼は逃げるように行ってしまった。
すぐ目の前にある社員寮に
返しに行こうかと思ったら
なんと妻子持ちだった😕
どうしよう😞💨
悩んでいるうちに
帰りの時間になったので
靴はロッカーに入れて帰ることに…
すると
なんと私の車の真ん前に
知らない大型のバイクが‼️🏍️
出られないんですけどぉ~( >д<)、
パート仲間が寄って来て
なにこれ~誰の?
皆でどかそうか?
とかなんとかザワザワしていると
そこへ
満面の笑みを浮かべた彼がやってきた。
なんでそんなところに停めるの?
誰かが言ってくれた。
彼は答えるでもなく
バイクに股がって楽しそうに
笑っているばかり…
心底気持ちが悪くなった。
社長の奥様はとても気さくな人で
このお店で一緒に働くことが
楽しかっただけに悩んだけれど
その事を打ち明けることにした。
そして彼に二度とそういうことを
しないように注意してくれて
一件落着
とはなったけれど…
結局
私はその店を辞めた。
仕事に未練はあったけど
ストーカー体質の人と
少しでも
繋がりを持つことの方が
よほど危険だという気がしたからだ。
世間でもストーカー事件は絶えない。
中にはされる方に問題があるなんて
言う人もいるけど
ストーカーは
忘れた頃にやって来る
天災と同じだった。