竹原ピストル「Forever Young」
何をどうしても眠れない夜がある。
体は疲れているはずなのに、脳みそがあることないこと考え出して、足の裏の神経がムズムズし始めたり、いつもどっちに傾いて眠っていたかを考え始めたらもう手が付けられない。
手が付けられないというか、なにも手に付けずに気絶したいはずなのに、半無意識にスマホで「怪談 睡眠用」とか検索し出したら今度は寒いような気がしてきて、布団をもう一枚かぶる。
そうしたら今度は汗が流れてきて、とりあえず内容の入ってこない怪談を止め、ベランダにでてタバコを吸いにいく。
タバコを吸いながら風にあたっていると汗もだんだん引いてきて、なんだか気持ち良くなってきて、もう少しベランダにいようと思うようになる。
もう少しベランダにいるための理由づけに短いスパンでもう一本タバコを吸い始めると、なんだかとても具合がよろしくない気がする。
ヤニクラというやつだろうか。
ヤニクラってなんだ?
ヤニってなんなんだ一体?
考え始めたら最終的に「宇宙人はいるのだろうか?」みたいなところまで考えが波及していったのは午前2時半の話。
音楽を聞こうと思い、お気に入りのプレイリストをシャッフル再生したら、竹原ピストルの「Forever Young」が流れてきた。
何が何でも眠っちゃいけない夜だ。
この眠れない夜が正当化されたような気がして、それならぜひ徹夜してやろうと思った。
その決意とともに、意識が薄れていくのを感じた。
竹原ピストル「Forever Young」
ダメな自分も肯定してくれるような、正確には、自分が自分を肯定する手助けをしてくれるような竹原ピストルの歌詞にはいつも感動する。
あの頃に持っていたものを、今の君が持っていないはずがないという芯を食った言葉が今の自分によく刺さった。
アコギ一本、しゃがれた歌声が眠れない夜に響く。
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