忘年会ぶんぶん
忘年会シーズン、電車の中には酔っぱらいが沢山。楽しそうにさっきまでの忘年会の話で盛り上がってる人もいれば、完全に深い眠りに落ちてしまって降りる駅を忘れてしまっている人もいる。いま私の目の前に完全に眠りに落ちてしまっている人がいる。
忘年会終わりの帰りの電車の中では、なんだかまだ居酒屋なのかなと思ってしまうくらい話が進んでいる。そう電車が進むように。
「お前はまだまだできてないよ」とか「俺はこんなもんじゃないっす」など年末ならではの言葉が飛び交っている。もちろん酒臭さと共に。
そんなことを聞きながら、久しぶりのnoteをかきかきしていたら、終点についた。みんながぞろぞろと降りる。私ももちろん降りようとする。
しかし、さっきから深い眠りに落ちてしまっている目の前の人は、そのまま深い眠りから覚める気配がない。終点なのに。大丈夫?そう思いながらも私はその人を横目に電車を降りた。私の回りの人達も同じように気にしながらも電車を続々と降りていた。
友達同士で電車に乗っていた人達は「あの人大丈夫かな?」「がんばれ!」「おきろ!」などと笑いながら話してた。私は鋭い目付きで「起きろ!目を覚ませ!電車は止まったぞ!あなたの降りる駅は既に過ぎている可能性もある!目を覚まして家に帰りたまえ!!」と念じて電車を降りた。
すると!さっき友達同士で話してた人達が「うわ!優しい!!」と騒いでたので慌てて振り返り外から電車の中を確認した。。すると私はなんとも美しい光景を目にした。
なんとも美しい女性が(※ここで言う美しいは見た目とかではなく立ち振舞い、全てにおいての美しいという意味)
美しい女性が深い眠りに落ちてしまっているサラリーマンの肩を優しくトントンと叩いていた。
わたしは「女神や!!女神やで!!」と心の中で叫んだ。涙が出そうだった。
その女神のおかげで無事にサラリーは目を覚まして電車を降りていた。。私はハッとした。ハッとしてグーっとしそうだった。
私は忘年会をしてなかったが大切な事を忘れていた。女神のおかげで見つけることができた。人に優しく。
忘年会ぶんぶん
2024.12.27