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電車にて
中学校教員、うたういぬです。
電車に乗っている子どもの姿が微笑ましかったのですが、現在の社会の息苦しさを想像してしまった瞬間がありました。
昨日、東京に行きました。
古舘良純先生と葛原祥太先生のトークイベントに参加するためです。
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私は田舎に住んでいて、マイカーが必要な地域です。
車さえあればなんとでもなる生活。
つまり、電車に乗ることはほとんどありません。
よって、長時間電車に揺られることはむしろ新鮮です。
トークイベントは刺激的でした。
2時間、中身の濃いものでした。
この学びを、きちんと言語化して、同僚に伝えることで、自分自身も、チーム中学校としても強くなることができるようにしたいです。
さて、帰りの電車での出来事です。
同じ車両には小学校低学年のお子さんが複数乗っていました。
子どもたちは隣同士で座り、保護者の方は通路を挟んで向かいに座っている状況でした。
楽しい瞬間なのでしょう。お友達同士で話が盛り上がっていました。
向かいに座っている保護者さんは、「◯◯ちゃん、もう少し静かに!」と周囲を気にしていました。
私は読書をしていたのですが、全く気になりません。
なぜなら、我が家も同じように終始子どもたちの声がするので、雑音なのではなく、余裕で生活音レベルでした。ただ、保護者の方は周囲の方の迷惑になってはいけない!と気にされているようでした。(ただ、友達同士のお話も楽しそうなので、割って入るように座ることはありませんでしたが。)
このような状況で、(まったく!子どもが騒がしい!)と思う大人がいることも現実です。少子化が進む現在、子どもの声が少なくなっている地域もあるでしょう。また、ストレス社会なのかちょっとしたことも気になる人もいるのでしょう。
これでは、子育てをしようと思う若者が少なくなってしまいます。なんてことだ…
だからといって私に何ができるわけではないのですが、電車の中の子どもたちの声からいろいろなことを想像してしまいました。
余談ですが、私は終始立って本を読んでいました。
席が空いていましたが、(誰か座ればいいのに…)と思い、ずっと立っていました。
すると、近くに座っていた小学生が「席、どうぞ。」と立ち上がりながら私に声を掛けてくれました。なんて素敵な子どもでしょう!
「ありがとう。大丈夫ですよ。」と伝えると、少しハニカミながらその子はまた座りました。どんな思いで声を掛けてくれたのでしょうか。その子と話をしてみたくなりました。