寂しい猫
通勤途中にたまに見かけた歩道からの風景。
闘病中のお父さんが寝ている部屋で、ベッドの脇にいつもいた猫。
部屋の中から道行く人を興味深げに眺めていた。
たまにその部屋の猫のことが気になるのか野良猫が逆に部屋の中を覗き込んでいる風景も見ました。
引越しをして以来その道を歩いていなかったけど、先日、久しぶりに通った。
どうやらお父さんは入院したのかそれとも亡くなったのかお父さんのベッドは片付けられ、猫だけが窓辺で道行く人たちを眺めています。
その奥にイスに座った女性が膝の上に他の猫を載せうつむくような姿勢で背中をなでていた。
窓辺で道行く人を見る猫が寂しそうに見えるのは、そんな事情を察する側の気持ちがそうさせているのだと思います。
またそうであってほしいという気持ちの現われかもしれません。
写真の猫はこの記事の猫ではありません。
さすがに人の家に中を覗き見するような写真は撮れませんので…。
この猫は僕が撮影しました。