私道トラブルその後とモヤモヤと。
昨年10月に勃発した私道トラブル問題。
結局トンチンカンな説明をする工務店はその後梨の礫であったが、しばらくして実際の工事を請け負うガス屋さんが説明に来た。
『たぬきちが自分の持分の私道の使用許可を署名しないから工事できない』などと言う事実は一切なく、「民法上も必要ありませんし」とガス屋も認識していた。
私道の袋小路の先の空き家を四軒まとめて施工した(トンチンカン)工務店が、全て分譲終わった後に舗装をやり直す計画だったとかで今になったと言う説明であった。
だから予定通りなだけ。
『何だったんだ!あの誹謗中傷』
また、「確かに民法上私道工事にかかる所有者の同意書は必要ないが、民民の関係の工事であるから、同意書が欲しかった」と言う理由だったこともわかった。
それはいいんだけど、問題をややこしくしていたのは、自治体の水道局に提出する書式での提出を求められたこと。そのせいで、当時のたぬきちは混乱していた。
ガス屋の説明では、「たぬきちが同意書を出さなくても工事はできるが、たぬきち所有分は工事しませんよ」との説明だったので、「まあ、ついでに綺麗にしてもらおう」と納得して署名した。
そして11月には私道の舗装がやり直された。かつて、子どもが走れば土埃が舞い、雨が降れば側溝に土が流れていたが、そんなことも無くなった。
めでたし、めでたし。
なんてことはなくて、たぬきちへ無意識に誹謗中傷していた若い夫婦からは結局謝罪はないし、(工務店を通じて説明に来いと主人が伝えていたが、話が通ってないと思われる)
そのほかの私道を共有する新築に住む人たちとは、私道で顔を合わせても挨拶をすることもない。
誹謗中傷夫婦については、もう忘れることにしたが、挨拶なしについては長い間解せなかった。
別に挨拶してもらわなくても、意地悪したりしないけど、要はたぬきちのけったくその問題。私道で見知らぬ顔を見かけるたびに、「誰のおかげでビンゴミが捨てられると思ってんだ!こんちくしょう!」と心の中で罵っていた。
と言うのは、実はこう言う事情もある。私道まで入り込んで収集してくれない再生資源のゴミ収集のために、たぬきちの善意で私有地を収集場として提供している。
それを知っている古参勢はいつも申し訳なさそうにたぬきちを気にかけてくれる。
この点については、引き受けた時点でこの私道を共有する居住者との良好な関係づくりのために腹を括ったのだから、まぁいい。
しかし、再生資源ゴミを捨てられるという恩恵だけは享受して、「こんにちは」の挨拶一つもない人々にはモヤモヤが募った。こんちくしょう。べらぼうめ。
さらに、たぬきちのモヤモヤを募らせるもう一つの出来事がある。それが、集団登校時のこと。
小学校の集団登校の集合場所が、これまたたぬきちの所有する私道部分なのだが、そんな事は問題ない。
挨拶しない家族のうちの1軒が1年生で集団登校に参加しており、自分の子どもを集合場所に連れてきて、自分の子どもだけに手を振って出勤する父親の行動にモヤモヤしている。
「こいつ、大人のみならず自分の子どもと一緒に集団登校する子どもたちにも挨拶一つしねぇのか。災害時に何かあっても知らんぞ」と内心でまた罵っている。
それでも、日が経てばまたそんなこともどうでも良くなる。
それによく考えれば、たぬきちは公道側にも面して家が建っているのだが、その公道の四軒も隣になればどんな人が住んでいるかわからないし、資源ごみの収集場所がどこかもわからない。
公道であれば、特段気にならないことが、「私道」だと言うことで、たぬきち1人が目くじら立てていることに気づいた。
『私道を共有するんだから、近隣仲良く』とかそんな意識が毛頭ない人たち、そもそも、私道を共有するということがどういうことか知らないかもしれない人たち。
そう思うと諦めもついた。
そんなある日、例の父親と出勤時間が重なった。正直顔も見たくないほど辟易しているのだが、集団登校に遅れた少年に、その男性が声をかけ、しばらく一緒に歩いているのを見かけた。
「近隣の者に全く関心がないわけではないのか」
そう思うと、もう1人でモヤモヤしていることもバカらしくなって来た。
機嫌良く生きるには、小さいことなど気にしないことが1番である。もっと心の広い大人になりたいものだ。
たぬきち