「もう...俺を否定するな」 僕のヒーローアカデミア
我が家は絶賛遅れてきた
「僕のヒーローアカデミア」
ブーム。
鬼滅の刃の時も、進撃の巨人の時もそう。息子こだぬきが、ブームの終盤で乗っかって、さらにたぬきち達、親がその後に乗っかる。
娘こだぬきだけは、我関せずと己の趣味を貫いている☆。
さて、この漫画について触りを少し
ヒーローもの➕学園ものというくくりになるが、ヒーローは正義で、勧善懲悪、万歳!という単純なお話ではないので、見進めていくには辛い部分も多い。
悪は完全否定できる対象か。
悪に対しては、暴力による殺害も正義か。
という今の地球上で解決されていないテーマが描かれている。
さらに、たぬきちが個人的に特に辛いのが、
正義でも悪でもない、ある意味「部外者?傍観者としての世間」が、常に
ヒーローの失敗や、一般人を巻き込む被害について、大いに攻撃し、ただただ否定する。
鬼滅にしろ進撃にしろ、暗く辛い、「負」の側面が描かれている漫画を今の子どもたちは、しっかり目を見開いて凝視している。
す、凄い。
大人であるはずのたぬきちは何度も目を背けたくなる。
いつものように前置きが長くなってしまった。(前置きが長く、なかなか本題に入らない文章は駄文だそう。いつも駄文にて失礼致します。)
物語はヒーローを目指す高校生緑谷 出久と、最大の敵である死柄木弔という青年を対照的に描きながら進んでいく。
ヴィラン死柄木弔は家族から否定され続け、絶望する。そして生きる意味を、ヒーロー社会を、世界を崩壊をさせることに見出す。
この死柄木青年が持つ作中での能力が「崩壊」。否定され続けた青年の力が崩壊というメッセージ!!
さて、息子こだぬきは気に入ったシーンを何度も繰り返し視聴する。その中で聞こえてきた死柄木青年の言葉に、ある日たぬきちの心臓が掴まれた。
「もう...俺を否定するな」
ここ数日に起こった現実にたぬきちは困惑していた。
仕事でも、プライベートでも立て続けにこう言われた。
「あなたの制作したものは、この事業にふさわしくない」
世界に問うてみたい。否定から健全な制作ってできるんだろうか?
「じゃあ、どうすればいいんですか?」それに対する明確な回答はない。「なんだよそれ」残るのは困惑と絶望。
「もう...私を否定するな」
そう叫びたかったんだ。
たぬきちもヴィランとなって、職場を世界を崩壊させるか?それができないのが悲しき大人よ。
でも、ここ数日鬱屈していた心に明確な表現が見つかった。
「もう...私を否定するな!!!」