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今年の新入社員研修終了しました!

こんにちは。今年度の新入社員研修を担当しましたヒガシです。
今年度は14名の新入社員を迎え、4月3日の入社式当日から早速研修をスタートしました!

入社式の様子(緊張気味・・・)

今回は新入社員研修のコンセプト、および濃密な研修内容をたっぷりお伝えしようと思います!!


今年の新入社員研修のコンセプトは?

ウィズコロナからポストコロナへ

これまでの約3年間、新型コロナの影響が社会の様々な活動に影響を及ぼしています。それは網屋が新卒社員を本格的に取り始めた時と重なり、過去3年間の研修は自宅からのオンラインで新入社員研修をしていました。ちなみに新入社員本人たちに聞くと、その時期は学校にも行けず、家で過ごしたり、再開された講義をオンラインで聞く生活だったようです。ある意味ではオンライン研修に慣れている世代とも言えます。

ただ、これから一緒に働く仲間としては、より一層円滑な関係性を築き、厳しい局面でも協力して乗り越えてほしいという意図から、集合研修も取り入れたいと強く考え、最初の1か月は全員参加の集合研修としました。

ちなみに余談ですが、1か月ずっと14名プラス講師も入れる会議室を社内で確保するのは難しく、結局日本橋浜町の本社から徒歩5分の貸会議室を使うこととしました。もちろん費用も発生しますので、このやりくりも苦労しました。。

研修を集合に変えたらできることも違うのでは、ということで、研修の内容も一新すべく、研修コンセプトから組み立てなおしました。コンセプトのベースの部分を紹介します。

社会人になった最初に知っておくべきこと

新入社員は期待とともに不安もいっぱいだと思います。特にITセキュリティを生業にする当社に入ってすぐは、必要な知識や経験はほとんど(または全く)なく、何から始めればいいかもわからない。配属後のOJTで先輩にただついていくだけかもしれません。

ついていくだけでも成長する人とそうでない人の差は何か。

私の経験上、その仕事の捉え方(≠やり方)の差であると考えています。

今年の網屋の新入社員研修の中では、会社の概要や仕事の内容、ビジネスマナーやコンプライアンスなど一般的な研修内容の中に、その背景となる捉え方を埋め込みました。

スペシャリストがスペシャリストを鍛える

当社はスペシャリスト認定制度を持っています。分野も多岐に渡り、サイバーセキュリティや、ネットワーク、プロジェクトマネジメント、セキュリティ開発はもちろん、プロダクトマーケティング業務管理まで。新入社員に最初に教えておくべき分野を担当するスペシャリストには、講師をお願いしました。
研修会社提供の研修は研修のプロが教えるため、理解度や適切な知識レベルに優れていると思いますが、あえて社内で実施しました。その意図は後程で。

3本柱

新入社員に必要な知識は何か。これには普遍的な答えはないと考えます。今回は3つの柱に分けました。

  1. 社会人のキホン

  2. 網屋を知ろう!

  3. 専門知識

そのうち1と2は網屋の全社員が押さえておくべき知識ですよね。よって必須研修としました。3の専門知識は選択制としましたが、結果的にはほぼ全員が受けることとなりました。

研修の中身は?

ビジネスコミュニケーション = ビジネス + コミュニケーション?

私が担当した、社会人のキホン、ビジネスコミュニケーションの中身を紹介します。

これを読んでいる皆さまは、ビジネスコミュニケーションと言われてどんな中身を想像しますか?ビジネスで使うコミュニケーション、つまりメールや会議での話し方?書類や報告書の作成?報連相?

会社員は上司や同僚だけでなく、他部署やパートナー企業、そしてお客様など、色々な方と仕事をしていきます。単にコミュニケーションを取ればいいという訳でなく、その前に自分の立場や役割を正しく認識し、それに沿ってコミュニケーションの手段や内容を工夫していく必要がある、と考えました。
社会人とは何か、会社や組織の在り方から、”上司”との信頼関係の重要性、チームワーク、時間管理など、コミュニケーションのテクニックよりも多くの時間をビジネスコミュニケーションの「捉え方」に割きました。

他にも40種類近くのカリキュラムを設定しました。

好評だったのは2、3年目の先輩が紹介する「製品、サービス概要」。単なる製品紹介ではなく、日々の仕事の紹介や事例、製品ができるまでの過程を同じ目線で話したのが好評でした。

技術でも好評だったのは「ネットワーク物理・電気」。内容はサーバーやネットワークではあるのですが、配線や工事など、自社オフィスで座っていては見えない部分も説明され、またLANケーブルも自作してテストしたりと文系卒の社員にも好評でした。やっている内容は難しいと思うのですが、講師の腕なのか。。。

必須研修
 1. 社会人としてのキホン(社会人基礎力)

 ・ ビジネスマナー
 ・ ビジネスコミュニケーション
 ・ プレゼンテーション
 ・ ロジカルシンキング
 ・ コンプライアンス
 ・ 人権/ハラスメント  など
 2. 網屋を知ろう!(網屋基礎力)
 ・ 会社の方針・組織・事業の方向性
 ・ 製品、サービス概要
 ・ ITセキュリティ基礎
 ・ デザイン/マーケティング基礎  など
選択制専門研修
 ・ Windows Server管理
 ・ Linux Server管理
 ・ AWS基礎
 ・ データベース基礎
 ・ ネットワーク技術基礎
 ・ ネットワーク物理・電気
 ・ アプリケーション開発基礎
 ・ プロジェクトマネジメント入門  など

リスト中の固有製品名は各社の製品です。

根本は一緒?

ビジネスマナーやプレゼンテーションなど他の研修でも、役割認識や他者理解など、捉え方は同じ内容になったものもありました。確かに考えてみると、仕事は自社チームや上司、パートナー企業、お客様や外部関係者で成り立つもの。その人たちとの関係を友好に保ち、協力して仕事を進めるのは個人のスキルを伸ばすことと同じぐらい重要なことですね。

うなぎのたれ

今年は研修を大幅にリニューアルしましたが、それが新入社員にどれだけ刺さったか、有効だったかは結果が示します。少し紹介しましたが、受講者アンケートや講師のフィードバックを取っています。時間や内容は適切だったか、どこが良かった/悪かったか。満足度が高かった研修は良いところを残してアップデートする。残念ながら高くない研修は原因を分析して修正していく。そうやって研修内容をより良いものに、毎年リニューアルし続けます。

変化が激しいこの時代、しかもその中でもさらにスピードの速いIT分野では、今学んだことだけでずっと活躍していられるということはありません。技術、プロダクト、サービスだけでなく、ビジネスモデルそのものも、グローバルに変化し続けています。

研修が終わったから終わり、ではなく、研修は始まりに過ぎない、後は自分で学び続ける姿勢が大切だと思います。またそれを伝え、その環境を提供するのが会社の役割だと思います。

大事なところは残しつつ、新しい味を足していきます。そう、うなぎのたれのように。


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