【網屋IR】東京勉強会 Q&A書き起こし
こんにちは 網屋IR担当です。
9月1日(日)に「長期投資の勉強コミュニティ」主催のIR東京勉強会に登壇いたしました。当初は会場開催とオンライン開催のハイブリッドの予定でしたが、台風の影響で残念ながらオンラインのみの開催となりました。
「勉強会」の名前のとおり、毎回企業のIR担当と投資家の皆さまの熱い質疑応答が繰り広げられるのですが、今回は何と70名以上の方にご視聴いただき、50分間のご説明に対し、更に50分間の質疑応答の時間があり、投資家様からの多くのご質問にお答えしました。
以下、当日いただいたご質問を、Q&A形式でご紹介いたします。
※理解促進と情報の正確性のために、一部内容につきまして加筆修正をおこなっております。
データセキュリティ事業(ALog)について
Q1 ALogの課金形態を教えてください。
一日に取得するログのデータ容量での従量課金です。5GBがミニマムで、必要に応じて5GBずつオプションで増やすことができます。
Q2 顧客対象の企業規模を教えてください。
従来は3,000名以上の大手企業が中心でしたが、ALogからクラウド版がリリースされたことで中堅・中小企業に対象が広がってきています。また、プロダクトの販売以外にログの運用を代行するMDRサービスもセキュリティ人材不足が課題の中堅・中小規模の企業から好評をいただいております。
Q3 競合としている米国企業との違いは何ですか。
2024年Q2決算説明資料でご説明している米国企業はデータプラットフォームであり、ログ管理以外にも活用次第で様々な分析が可能です。その分利用料金や運用費用も膨大になります。一方で当社のALogはログ管理に特化した製品ですので、データプラットフォームの競合に比べて安価に提供することができます。
Q4 最近、国内大手企業へのサイバー攻撃が続きましたが、ALogを導入していれば防ぐことができたのでしょうか。
ALogだけで攻撃を防ぐことは難しいです。セキュリティ製品は攻撃を
「予防」するもの、侵入を「検知」するもの、侵入経路や被害範囲を「追跡」するもの、 被害をいち早く「回復」させるものに分かれます。
「予防」のセキュリティは、ほとんどの企業が何かしらの対策をしていますが、それでも完全に防ぐことはできません。ALogは、攻撃の状況から「予兆を検知」することもできますし、「予防」のセキュリティをかいくぐって侵入された時の、迅速な検知、追跡にも対応できる製品です。
Q5 2024年4月より全てのALogのサブスクが開始しましたが、既存ユーザの旧体系からサブスクへの切替状況はいかがですか。
現時点での切り替えはまだ数パーセント程度と見ております。既存のALogのユーザ様につきましては、5年間の保守を保証しておりますので最長で5年間旧体系の保守を継続することができます。ただ、どの企業でも5~7年程度でシステムリプレイスがあり、そのタイミングでサブスクへ切り替えるユーザ様が多いのではないかと考えています。また、WindowsなどサーバOSのバージョンアップがあった場合も、旧製品では新たな機能追加が行われないため、サブスクに切り替えるユーザ様が増えるものと考えています。
Q6 サブスク契約が広がることで、四半期ごとの売上は平準化されていくのでしょうか。
当社は様々な季節性要因でQ1の売上は伸びやすく、反対にQ2は売上、利益ともに低くなる傾向があります。サブスク契約が広がることで、少しずつ季節性は解消していくと思いますが、コンサルティング、インテグレーション、機器販売(ネットワークセキュリティ事業)といったスポットの売上もありますので、季節性が完全になくなることはないと考えています。
販売代理店について
Q7 データセキュリティ事業、ネットワークセキュリティ事業ともに販売代理店各社との提携が進んでいますが、具体的な契約数へ反映されるのはいつ頃ですか。
代理店契約締結後、各代理店の営業向けに勉強会や、マーケティング支援等を行います。実際売上として数字に反映してくるのは契約から半年~1年程度かかると見込んでいます。
投資計画について
Q8 2024年Q1-2はデータセキュリティで想定以上の利益が出たとありますが、追加の投資を実施する予定はありますか。
想定以上の利益が出たからといって、予定外の投資を行うことはありません。メーカーなので研究開発は中期経営計画にも記載の通り、積極的に行っておりますが、中計2年目の現時点でほぼ予定どおりとなっております。イベント開催等の販促費についても期初の計画通りです。
解約について
Q9 各事業部の解約率と解約理由はどのようなものがありますか。
ネットワークセキュリティ事業の方はインフラサービスなので、解約は少なく、多店舗展開されている企業が多いので、一番の解約理由は店舗の閉鎖です。コロナの時期は4~5%の解約率でしたが、今期は1.9%に留まっています。
データセキュリティ事業の旧体系については、最初にライセンスを購入いただくモデルでしたので、保守を更新しなくてもALogを利用することができました。そのため、解約率(保守を更新しない)は15%程度でした。
一方サブスクでは解約した時点でALogが使えなくなるため、解約率はかなり下がります。昨年始まったばかりですが、サブスクの解約率は2%となっております。
事業上のリスク
Q10 事業上脅威と感じていることは何ですか?
一番の脅威は当社自身がサイバー攻撃の受けてしまい、サイバーセキュリティ企業としての信用が失墜してしまうことです。そのため社内では厳しいセキュリティ対策を講じるとともに、他社よりも短いサイクルで脆弱性診断を行い、脆弱性にも対応しています。
東京勉強会のQ&Aは以上です。引き続き、網屋IRでは個人投資家様向けのイベントや説明会を積極的に実施してまいります。
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