ズボラな人ほどマッチする、「さっぽろ」への移住
皆さま こんにちは。
網屋さっぽろ研究所のキヌと申します。
普段は、コーポレートWeb周りの開発を行っています。
京都で生まれ育ち、網屋本社に就職し、その後札幌へと移住し、もうすぐ丸4年が経とうとしています。そこで、今回は北海道って実際住んでみてどうなの?という誰もが持っている、夜も眠れなくなるような疑問について、つまびらかにしていきたいと思います。
そもそもの移住の経緯
網屋へ入社後、故郷の京都から千葉へと生活拠点を移した私は、日々の活動に邁進していました。そんな時にプライベートで大変大きな問題が降りかかり、病に伏すことになります。思った以上にギリギリまで無理をしていたせいもあり、1年ほど休職させていただいた後、徐々に当時はまだ普及していなかったリモートワークをさせてもらいながら復職していきました。
そんな折、札幌に研究所を創設するという話があり(現在のさっぽろ研究所)、当時の人事部長から、「もし希望するなら、環境を変えるためにも、北海道へ行ってみたらどうだ?」という話をいただき、是非!ということで移住した、という経緯になります。
引っ越すまで
高いのよ。引っ越し料金が。
当然海を渡るので、本州内での移動よりはお値段は張るのですが、問題はそこじゃなく生活面での出費が激しい。
まず、気温。夏でも長袖、冬なら外に出たら凍ってオブジェになるくらいの認識でいた私は洋服は全部買い直し。ぺらっぺらの原始人みたいな洋服しか持っていなかったので、モッコモコの洋服を買わないと、自分もオブジェになるという危機感から購入。
そして、地面。ツルッツルでそこら中が吉本新喜劇状態だという認識でいた私は、およそ10年履き続けて、ゆで卵の表面ばりにツルツルになった愛しの靴を脱ぎ捨て、シャキッとした靴を購入。
こういった生活面での準備はさながら海外に長期滞在するような気持ちでした。
実際に北海道に住んでみて
実際は家にはストーブが付いており、部屋の中は常に暖かいため、オブジェになる心配はありません。地面に関しても、私はまだ1回しかコケていません。ちなみに何十年も北海道に住んでいる上司はこの4年で2回ツルッとコケているところを目撃しました。勝ったな。
さて、なぜズボラな人に最適なのかを見ていきましょう。
1.ヤツがいない
そう、ヤツです。お部屋に出てくる地面を這いずる黒い影。
北海道にはヤツがいないというのは、移住前に聞いてはいましたが、本当にいません。私は基本的に雑でズボラで掃除が面倒。放っておくとすぐ家をゴミ屋敷状態にしてしまうほどで、実際現在の住処も猛烈に汚いです。
それでも見ないんですよ。ヤツを。
京都や千葉では、たまに「こんにちは!!」みたいな素振りで出てきては、こちらがスリッパや新聞紙を介してコミュニケーションを取ろうとすると、「さようなら!!」とどこかへ行ってしまう、一方的な情に悲しみを覚えていたのですが、今ではそんな悲しみもなくなりました。
2.蚊が少ない
こちらもヤツと関連しますが、夏でも気温があまり高温にならないせいか、蚊が少ない気がします。どうやら私の血は絶品らしく、本州ではありとあらゆる箇所をぶすぶすやられていたわけですが、こちらに来てからというもの、あまりやられなくなりました。
3.傘がいらない
ちょっとした雨なら基本的に傘なんてオシャレなアイテムを装備したくないです。すぐなくなるし。雨の日は基本的に600円ほどの損失です。
それでも北海道なら大丈夫。
ツルツルの地面で傘を持って、片手が塞がった状態で歩くのは危険なので、基本的にフード付きのパーカーなどを着て、傘をささずに歩いている人が多いです。
本州でも傘をさすよう強制されているわけではないですが、やはり人間。
マイノリティーはマジョリティーからの視線という凶器に苛まれることになります。しかし、北海道なら傘をささないのがマジョリティー、とは言わないまでも一定数いらっしゃるので問題ないのです。
4.人が少ない
これが私にとっての一番のメリット。
基本的に人混みが大の苦手で、都心の人の多さと、「何でそんなに急いでんの・・・?」という、生き急いでいる感じのある空気が苦手でした。
札幌は、時間の流れがゆったりとしている気がするため、落ち着いた時間を過ごせます。
5.花粉症の影響が少ない
本州にいるときは2月ごろから10月ごろまで、毎日ズビズビして、ボーちゃんみたいな状態でしたが、病院にかかるのは面倒で、ただただズビズビしてイライラする毎日を送っていましたが、北海道に来て花粉に悩まされることがほぼ無くなりました。
おわりに
どうでしょう?どこかに行くのが面倒、何かをするのが面倒、というズボラな人ほど適した区域北海道。もちろん、いいことばかりではなく、光熱費が高い、冬は寒すぎるなどのデメリットもあります。
異なる地域に移り住むことはもちろん不安が伴います。
しかし環境を変えることにより、新たなる気持ちを持つことができたりリフレッシュすることができるのもまた事実。
一生付き合っていかなければならない私の病も、こちらに来てからは大きな発作が起きるわけでもなく、安寧に過ごすことができており、当時の人事部長には感謝してもしきれません。
ズボラなあなたは是非、北海道に移り住む、またはちょっとした旅の行き先として北海道を選んでみてはいかがでしょうか。
人がいっぱいで都心のようになってしまうのは嫌なので、ほどほどに・・
それではこの辺で。
HBC放送 「北のビジネス最前線」
網屋の事業とさっぽろ研究所が紹介されました