フィリピン短期研修をはじめて企画したとき。
今回は、はじめてのフィリピン短期研修(ゼミ合宿)を企画した時のことを紹介します。研修内容はフィリピンの都市貧困地域の視察と現地学生との交流です。
帰国後のゼミ生は3人でした.おそらく、他ゼミの応募に外れたと思います。いきなり、ゼミ生にフィリピンに行こうと誘っても、彼らはハードルが高いと感じると思ったので、低費用(航空券代+宿泊費の合計で30000円程度)、短期間(4泊5日)で企画しました。セブパシフィック航空を利用。
1日目と5日目は移動日、2日目はパヤタス(上の画像)、3日目はロスバニョス、4日目はラグナ州観光 でした。
【1日目】3名を引率でしたので、空港からジプニーとタクシーを使って、ケソン市の宿泊施設まで移動しました.航空券代を安く抑えることができましたが、夜10時過ぎの空港からの宿舎までの移動方法は改善すべきだと思いました。
【2日目】フィリピン大学の日本人学生(タガログ語堪能)も参加し、4名引率しました。ケソンサークルからパヤタスまでの移動の際に、空気の臭いがきつくなってくるので、参加者の体調を心配しておりましたが、全員良好で良かったです。
ゴミ管理事務所、デイケアセンター(保育所)、ゴミ山崩落後の再定住地を訪問し、聞き取り調査を行いました.普段、ゼミレポートの〆切までに提出しない学生が、熱心にメモをとっていたことをよく覚えています。現場で教育活動に取り組むことの効果を実感しました。
【3日目午前】午前中、前回紹介したフィリピン大学の先生によるサポートを受けて、フィリピン大学ロスバニョス校とIRII(国際稲研究所)の訪問を行いました。ケソン市からバスに乗って移動し、午前8時の授業開始時に、先生の授業の受講生の前で挨拶する予定でしたが、30分遅刻してしまいました。メトロマニラの朝の交通事情を知っている方は、遅刻理由を理解して頂けると思います。先生、ご対応ありがとうございました。
【3日目午後】近隣の高校で、参加者が日本文化を紹介することに挑戦しました.よく頑張りました。
【4日目】語学学校を経営するM先生にサポートを受けて、ラグナ州観光ツアーを実施しました。ナッカルラン(Nagcarlan)の地下墓地、ルンバン(Lumbang)の日本庭園、リリウ(Liliw)の履物店街、ピラ(Pila)のスペイン時代の民家や教会、パエテ(Paete)の木彫店街などを訪問しました。
【5日目】午前中、SMモールオブアジア(MoA)で自由行動の時間をとり、午後の便で帰国しました。
初回の研修に関する反省点は以下の3点。「短期間の場合、メトロマニラだけでもよい」、「空港から宿舎までの移動方法」、「昼間時に離発着する便を利用する」
実施するにはいくつものの困難があります。周囲の人の理解、金銭面、国内研修よりも高いリスクなど。でも、「フィリピン短期研修に参加することで、参加者に勉強するきっかけと学生時代の思い出ができればいいな」と思いながら、今まで続けてきました。毎晩、一日を振り返り、感想や体験を分かち合いの時間をとっています。私は参加者の気づきや感想を聞くのがとても楽しみです。また、参加者の行動変容も楽しみです。