新しい生活のはじまり。私のライフピボット。
こんにちは。今日から新年度がはじまりましたね。今回は、ライフピボットという考え方で、私自身のキャリア構築をふりかえってみます。
黒田悠介(2021)『ライフピボット』は、人生100年時代を意識した人生の指針となるとも言われ、広く読まれております。ライフピボットとは、過去の経験による蓄積を足場にして、着実に新しいキャリアへと一歩を踏み出す考え方です。
私の大まかな経歴を振り返ります。20代前半は専門学校講師、20代後半は大学院生、30・40代は大学教員と、キャリア形成してきました。20代前半は夜間大学院に通っていた同僚から刺激を受けて進学を検討し、30代は、専門学校講師経験を活かた大学教育・フィリピンの現地研究に励み、40代はフィリピンの人脈を活かした海外短期研修を、ゼミで企画・実行することができました。そして、今月から海外協力隊候補生です。
20代の頃に自分で取り組んでみたい教育活動は一通りやっているなと思います。私の周りにいる学生が夢を実現し、フィリピンの経験・体験を学生時代の思い出として語って頂けることは、他の何事にも代えがたい喜びです。うれしい限りです。ありがとうございます。
著者は、ライフピボットに必要な蓄積として、「価値を提供できるスキルセット」、「広く多様な人的ネットワーク」、「経験によるリアルな自己理解」の3つを挙げています。著者のように、今まで緻密に考えて行動していませんでしたが、自己理解はしていないと、自分の向き不向きを判断できなくなると思います。「自分軸をもつこと」、すなわち「他人に惑わされず、自分の価値観を信じること」とても大事です。
高校の時の先生が、「大学、就職、結婚がすべてうまくいけば、人生安泰だ」みたいなことを言っていたけど、いま振り返ると、それはどうかなと思います。当時は、人生プランニングが容易なものとして認識されたいたと思います。しかし、就職氷河期、大企業の45歳早期退職、離婚率上昇など、この30年、社会情勢が大きく変わりました。今の学校は、「不確実な時代に必要となる資質や能力を養うこと」、「生きる力」を養うことを目標として掲げていますから。
自分のキャリアを転換するには、手放す・捨てる勇気も必要です。その勇気を育むために、仕事の経験を日々蓄積していくことが求められます。そのプロセスにおいて、良い偶然に出会い、自分のキャリアを転換していくことが、望ましいと、著書で述べられています。
私の協力隊派遣に際して、学生・卒業生が壮行会を開いて頂きました。コロナ禍のため派遣が延期になり、2回(2020年2月、2022年2月)も行ってもらいました。楽しい時間を2倍過ごし、みなさんの気持ちを2倍受け取ることもできました。ついていますね。他人の価値判断を気にせず、自分の好きな仕事をおもっきり楽しみ、幸せを感じ、ゴールは自分で決める。それに尽きます。
下の画像は清掃後の研究室です。今春の卒業生から頂いたプレゼントと、その先輩・卒業生から頂いたDVD(壮行会の動画)をテーブルの上に置いてみました。このテーブルで、ゼミ生と一緒に勉強し、面接練習し、採用内定のお祝いをし、お菓子を食べたりしました。いつ振り返っても、楽しい思い出ばかりです。
ありがとうございます。みなさんと出会えたこと、とても感謝しています。
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