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モクレンのダンス

気づいたら、葉が全部落ちていたのは、1カ月くらい前だっただろうか?
このモクレンは、交差点近く、アスファルトの歩道の中
直径2mくらいに区切られた丸い土のエリアに立っている。
去年の夏は、丸い葉がたくさん重なる木陰で信号待ちをした。
暑かったなあ、救いを求めるように木に寄っていた短い時間。

葉っぱと共に、先に向かって細長い緑色の蕾は、いつのまにか薄い毛におおわれた銀色の冬芽になっていた。
葉が落ちると、この木の枝が風に揺れる時、ワッサワッサした感じがあらわになり、ちょっと不器用っぽいモクレンの枝の伸び方や動きの独特さを、カラダでやってみたくなる。
ま、一人では出来そうもないんだけど。

蕾が変化していったんだろう季節、私は通り過ぎていただけらしい。
夏バテを感じつつも、忙しくしていた頃だった気がする。
そして、11月終わりには、喉が痛くて、咳が出始めていたんだな。

今日から、このモクレンを通る時は、冬芽から白い花が咲いていく変化の時間を感じてみたい。
新しい年が始まっている。

2025年1月10日




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