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shinsukesugie
「いい子」はやめられない
小さいときから周りの大人の言うことをよく聞く「いい子」は、将来したいことがわからなくなり苦労する。
そんな感じの話を小学生のときにどこかで聞いてやけに印象に残っている。
私も先生や親の言うことをよく聞いて周りから真面目と評されるいわゆる「いい子」だった。「いい子」は将来苦労すると聞いたとき、何となく私は大丈夫だろうと思った。私は自分の意志で行動しているし、そのうちしたいことも見つかるだろうと。
30代になった私は順調に道を踏み外してきている。
高校も大学も会社も辞めた。
就きたい仕事も見つけられずに大人になった。
間違いなく人生がうまくいっていない。
でも、最近はそんな人生でもいいのではと思いつつある。
小さい頃「いい子」であろうとなかろうと生きている限りは苦労するだろう。
こと仕事においては特別したいことも見つけられていないが、ゲームなど好きなものは見つけることができた。
それでいいような気がする。
「いい子」を辞められていたらなどと思うことはない。
基本的な性格はそう変わらないからだ。
何かのきっかけで過去の困難を回避できていたとしても、また別の何かに躓いていただろう。
酸いも甘いも全部私だ。自分だけでもそれは認めてあげたい。