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高齢者の運転する車に、高齢の父がはねられた

🌟note5回目

🍀とても元気な父でした

病院にかかることもなく健康体そのもの。
80歳前には見えない引き締まった体、スキンヘッド。
旦那氏が結婚前の挨拶で初めて父を見た時、ちょっとビビっていたくらい。笑
定年後もシルバー人材センターで働き、その日はたまたま休みの日。
団地内の草刈りをしていたところでした。
(家でじっとすることができず、ボランティアで花を植えたり、水をまいたりしている)
いつもの風景。そこに車が突っ込んできた🚙
草刈り機を使用していた父は、車の音に全く気づかなかったようです。

母からの電話で現場に向かうと、父はすでに救急車で運ばれたあとで、警察官や集まってきた住人、そして当事者の親子がいた。
運転していたのは80歳代のおばあちゃん。
息子さんも事故後にすぐに駆けつけたようだ。
母と私に、加害者の親子は何度も何度も頭を下げた。胸が締め付けられる。
高齢運転手がアクセルとブレーキを踏み間違えたり、逆走するニュースはよく目にするし、一歩間違えば加害者はうちの両親だったのかも。

🍀変わってしまった日常

杖を使う母はすでに免許返納をしており、お見舞いを行くにも一苦労。
バス停まで歩くのも大変だし、タクシーも毎日だとお金がかさむ。(沖縄には電車はない…)
買い物や銀行に行きたい、友人に会いたい、母自身の病院受診も今までは父の運転する車で行っていたのだが。
母の送り迎えに加えて警察署へ行ったり、保険会社とのやり取り…。私の生活も一変した。

父は頭蓋骨骨折はあったものの、脳に損傷はなく2週間で退院できた。
手足の骨折がなかったのは不幸中の幸い。
「介護が必要になったらどうしよう」
「麻痺があったら、再就職はしばらくできないかも」などと考えていた。

事故から2ヶ月、日常生活に戻りつつある。しかし、完全に元の生活には戻れていない。
階段も駆け上がれるくらい元気だった体は、筋肉が落ち痩せてしまった。
きれいなスキンヘッドに大きく傷が残った。
振り向く際の首の動きが違う。
左足を引きずるように上る階段。
「痛いの?」と聞いても「大丈夫」としか言わない父。
先月の受診で、脳に血が溜まってきているとのことで止血剤の内服が始まり、今週CT検査予定。
手術をするかもしれないとの医師の言葉に、ショックを受けた父はさらに小さく見えた。

🍀運転するということ、免許返納するということ

最近は高齢者の事故が大きく取り上げられ、免許返納を勧める動きもあるが、自分の家族がそうなった場合、家族はかなりの負担が強いられることを実感。

今の私は無職・子なしなので、何とか時間やりくりできます。でもこれ、仕事や子育てしながらは難しい。
世の中にはダブルケアをしている方もたくさんいると思います。
もしかしたら自分の親だけでなく、義両親の介護も重なったり。
無職・子なしの私でさえ、思い通りに物事が進まないことにイライラするのに。
実際に直面されている方々は想像を絶する忙しさとストレスだろうな…。
これから先、仕事復帰や子供を授かることができたら、もっと両親の介護度が上がったら、もし義両親も介護が必要になったら…と考える2ヶ月でした。

🍀経験して初めてわかること

母が免許返納を渋ったとき、家族は「誰かを傷つけてからでは遅い」「高齢で危ないから」と説得した。
両親とも運転ができない状況になって、事の重大性をおおいに痛感。
加害者になってしまったあの親子も、生活は一変したかもしれない。
あのおばあちゃんは、免許証も車も、もつことを家族が許さないだろう。
1人暮らしだと話していた。今までは自分で買い物も自由にできただろうが。

高齢ご家族の免許返納を考える際に、ちょっとでも参考にしていただければ幸いです。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました🌟

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