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日光で楽しむ「和洋折衷の粋」 後編

「和洋折衷」の独特な粋と美を楽しむ旅の二日目です。

日光金谷ホテルの朝食は基本洋食ですが、追加料金(@500円)を払えば和食に変更できます。
品数豊富な美味しい和朝食は、自宅ではなかなか食べられないもの。
旅の醍醐味(特に台所を預かっている人にとって)の一つですね。

日光金谷ホテルの和朝食

さて、チェックアウトの時間。
日光金谷ホテルとのお別れです。
館内に足を踏み入れてすぐ目にするフロントのカウンターの高さに始まり、ドアノブの高さ、客室の作りや食事内容はクラシックな洋風でありながら、東照宮を意識した和の装飾が館内随所に施されている…等々、外国人向けのリゾートホテルらしい仕様が、とてもユニークなクラシックホテルでした。

タクシーに乗り込み、まずは東照宮へ。朝9時の開門前だと、受付の傍まで車が入れますし、開門直後は比較的すいた状態で観光できますので、朝一番の訪問はおススメです。

「前編」の最初に書いたように、今回の旅の主目的はホテルと大使館別荘と教会なので、東照宮は
「日光に行くからには、やっぱり寄らないとね」
程度の熱意ながら神厩舎の「三猿」、上神庫の「想像の象」、「陽明門」、東回廊の「眠り猫」といった必見ポイントは一応クリア。
体力と時間の関係で奥社はパス、本地堂の「鳴き竜」も、修学旅行生などで混んでいたのでパスしました。

東照宮・神厩の横 奥は杉木立
葉っぱに上部を覆われた石灯籠が並ぶさまが可愛いです
日光東照宮
有料エリアの外にある五重塔


五重塔の前に戻り、近くの駐車場でタクシーに乗車。二日目のメインである「日光真光教会」を拝観します。いつも開いているとは限らないようなので今回は電話で事前連絡をし、希望の日時に拝観させていただきました。
日光は明治時代から外国人が多く訪れる避暑地であったので、彼ら外国人のために教会の礎が築かれ、1916年に石造りの現聖堂が完成したそうです。
日本聖公会の北関東教区に現存する礼拝堂のうち最も古い聖堂で、県の指定有形文化財にもなっているとのこと。東照宮西参道の国道沿いに堂々たる姿を見せています。
まず、緑に囲まれた石造りの外観。重厚な趣があります。

この一枚は、日光真光教会のサイトより借用
入り口も素敵です

中に入ると、いくつもあるステンドグラスの美しさ、堂内の清らかな空気に心打たれます。
祭壇の前に並ぶベンチに腰かけて、しばし静謐な時を過ごしました。

祭壇
祭壇上部のステンドグラス
ラファエロの名作「キリストの変容」がモチーフでしょうか?
オルガンと説教壇
祭壇の反対側の大きなステンドグラス
4人の福音書記者の象徴である、天使・獅子・牡牛・鷲


続いて向かったのは「日光田母沢御用邸記念公園」です。

 本公園は、世界遺産に登録された日光東照宮をはじめとする二社一寺「日光の社寺」に近接し、北には男体山、女峰山等の日光連山を仰ぎ、南は大谷川の清流を 隔てて鳴蟲山を借景とし、西は寂光の滝を源とする田母沢川を境とし、周辺を杉木立に囲まれた閑静で風光明媚な場所にあります。
 日光田母沢御用邸は、日光出身で明治時代の銀行家・小林年保の別邸に、当時、赤坂離宮などに使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部(現在の三階建て部 分)を移築し、その他の建物は新築される形で、明治32年(1899)に大正天皇(当時 皇太子)のご静養地として造営されました。その後、小規模な増改築を経て、大正天皇のご即位後、大正7年(1918)から大規模な増改築が行われ、大正10年(1921)に現在の姿となりました。
 昭和22年(1947)に廃止されるまでの間、大正天皇をはじめ、三代にわたる天皇・皇太子がご利用になりました。戦後、博物館や宿泊施設、研修施設として使用された後、栃木県により3年の歳月をかけ、修復・整備され、平成12年(2000)に記念公園として蘇りました。
 建物は、江戸時代後期、明治、大正と三時代の建築様式をもつ集合建築群で、現存する明治・大正期の御用邸の中では最大規模のものです。これらの建物や庭園から、当時の建築技術や皇室文化を垣間見ることができます。
 平成15年(2003)に貴重な建造物として「国の重要文化財」に指定され、平成19年(2007)には「日本の歴史公園100選」に選定されました。四季折々の風情ある庭園と日光田母沢御用邸の100年に及ぶ荘厳な趣きを是非ご堪能ください。

日光田母沢御用邸記念公園 公式サイトより

江戸時代後期、明治、大正と3つの時代にわたる様々な建築様式が見られる集合建築群で、予想外に広く見応えがありました(部屋数100以上!)。
来歴から想像できる通り、こちらも和洋折衷で、その混ざり具合が興味深いです。

謁見所
大正期大規模増改築部分
御玉突所
大正期大規模増改築部分
御学問所
紀州徳川家江戸中屋敷移築部分
銅板の屋根が各部屋をつないで連なります
雨で濡れると見た目が変わります
皇后御座所
小林家別邸部分 照明器具の淵が赤くて可愛い

1時間ほど御用邸を見学した後はランチです。
日光での最後の食事には、田母沢御用邸記念公園の斜め前に位置するピザ店
「Pizzaリンネ」を選びました。
自家製燻製ベーコンと日光マイタケ、シラスと大葉、マルゲリータ
3枚違うピザを頼んでシェア。
口コミ通り生地も具材もとても美味しい上に、コスパも抜群で大満足♪

シラス、大葉、ネギ、チーズがたっぷり乗ったピザ

ランチの後は、タクシーで東武日光駅へ向かいます。
(タクシー運転手のAさん、二日間、お世話になりました。いろいろ親切な気配りをしてくださってとても助かり、有難かったです。)
夕食用に駅弁を仕入れ、「スペーシアX」のプレミアムシートで帰路に。

「和洋折衷」を堪能でき、とても楽しく充実した旅でした!

帰りのスペーシアX



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