晩秋の湯河原へ
中学・高校時代の友人と、一泊二日で温泉旅をしてきました。
近場で、ひどく混雑はしなくて、食事が美味しくて、自家源泉かけ流しで、お値段は程々で…
という条件で選んだのが
湯河原の和風オーベルジュ「Albergo 湯楽」。
オーベルジュとは地方や郊外にある宿泊施設を備えたレストランのことで、料理を楽しむことが滞在のメインです。
地元の有機野菜と近海で揚がった新鮮な魚介類を使った、イタリアンと和を融合させたお料理に、3つのお風呂を、ゆったり楽しみました。
湯河原は、大人気観光地の箱根と熱海に挟まれた若干地味な温泉地ですが、ゆっくりのんびり過ごすには、とてもいい場所です。
東海道線普通列車に乗って、お喋りをしながら西に向かい、湯河原駅に昼前に到着。
まず、駅近くにある人気の和食店「割烹しらこ」で腹ごしらえをしました。
お刺身5種と煮魚2種を頂ける定食で、実に端正な和食。新鮮なお刺身も、ご飯に合う味つけの煮魚もとても美味しくて、大満足のランチでした。
食後は駅の向こう側の急坂を上って城願寺へ。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場した豪族土肥氏の菩提寺です。山門をくぐったところに、推定樹齢900年超、国指定天然記念物にもなっているビャクシンの巨木が堂々たる姿を見せていました。高い場所にあるお寺なので、遠く海も臨めます。
続いて訪れたのは、駅からバスで約5分の「五所神社」です。かつて源頼朝が伊豆より挙兵した際、この地の豪族・土肥次郎実平が一族と共に加わり、石橋山の合戦前夜には、盛大に戦勝祈願の護摩をたいたと伝わる神社です。
神社を後にして、徒歩で宿へ向かいます。予想以上の距離と急坂に、体力の衰えを感じつつ、「Albergo 湯楽」に到着。
さっそく温泉につかり部屋で一休みしたら、お待ちかねのディナータイム。
翌朝は、趣の異なるお風呂二か所をハシゴしてから、朝食。前夜に続いて、朝食でもイタリアンと和の融合を楽しみ、遅めの時間にチェックアウト。
急な坂を下りて、万葉公園で、鮮やかな紅葉や爽やかな渓流を愛でました。
子どもの頃からお馴染みの老舗「ゑふや本店」のきび餅など、お土産を購入して、帰りの電車に乗車。
快適な陽気の元で、パワースポット巡りができ、食事も温泉もとても良く、何もかもが充実した温泉旅になりました♪