歌会始2024の歌より
昨日、皇居で行われた新年恒例の「歌会始の儀」。
そこで披露された歌が、今朝の新聞に載っていました。
私が心を惹かれたのは次の2首。
幾年(いくとせ)の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ
愛子さまの歌です。卒業論文のテーマが「中世の和歌」なのだそうです。
言葉の選び方がとても綺麗ですし、上皇后・美智子さまにも通じるセンスを感じます(あくまで「個人の感想」デス)。
「ことば」が平仮名なのも、字面として的確でいいですよね。
見逃した小さな小さな違和感の粒で自分が作られていく
小野文香さんの作品です(61歳の方ですが、お名前も素敵ですね♪)。
「小さな小さな違和感の粒」という表現が秀逸だと思いました。
先日新聞紙上で見かけて「そうありたい」と深く共感した
「違和感に目をつぶらない」
「納得出来ないことはやり過ごさない」
という姿勢を思い起こさせる歌でもあります。
絶対〇〇する あるいは 絶対〇〇しない という決意は「自分を律する」けじめにも、「自分を縛る」縄にもなりえる諸刃の剣なのかもしれません。
ともあれ…
皆さまは、どの歌が心に刺さりましたか?
自ら歌を詠む能力は残念ながらありませんが、朝日新聞の歌壇は大好きで、毎週楽しみにしています。
今年はどんな歌に出会えるでしょうか。
「様々な歌のよさを感受する心」を磨いておかなくては!