ノスタルジックな関西旅
一泊二日で関西の「大好きな場所」、「きっと大好きになりそうな場所」をピンポイントで巡る旅をしてきました。
まず最初は大阪の池田。ここで個人的な思い入れのある催しがあり、それが主目的で訪れた(親愛の情とつつましい含羞とが、品よく会場を包み込んでいました。ほっこりと温かな、また懐かしくも新鮮でもある時と空間を楽しめて大満足♪)のですが、併せて、趣のある洋館だということで前から興味のあった『小林一三記念館』にも行ってみました。
一三翁の手がけた事業を多角的に紹介するエリアと、彼や家族の生活ぶりを偲ぶことができる『雅俗山荘』エリアの二つに分かれています。
前者では、阪急や東宝を創業した実業家としての面を主に取り上げていて、1955年製作の『東宝いろは歌留多』の一枚「今日も東宝、明日も東宝」には思わずクスリと笑ってしまいました。大正時代初期に帝国劇場のプログラムに載ったという三越の広告のキャッチコピー「今日は帝劇、明日は三越」のパロディですね!
一方後者は、茶の湯や各種芸術にも造詣の深い数寄者でもあった小林一三の旧邸を、彼の居住当時の状態に復元したもので、国登録有形文化財となっている建物や庭も一見の価値がありますし、様々な展示物によって彼の生涯や交友関係を辿ることができます。
何故か印象に残ったこちら。夫人の部屋にかかっていた掛け軸の絵です。
この日は大阪のビジネスホテルに泊まり、翌朝、電車を乗り継いで奈良へ。目的は秋篠寺です。
20数年ぶりに、たおやかな伎芸天にお目にかかれて、感無量でした。
ようやく秋らしくなってきた晴天のもと、苔むした庭が美しかったです。
ピンスポットの旅故、奈良では秋篠寺を拝観したのみで、躊躇なく京都へ。
大の洋館好きとして、一度行ってみたかった同志社大学の今出川キャンパスを個人で自由見学。建物の中に入ることはNGですが、外観の撮影は幾らでもOKなので、ぶらぶら歩きながら、あちらこちらで写真を撮りました。
重要文化財の美しい建物が目白押しです!
長い歴史を持つミッションスクールで中学高校の6年間を過ごしたためか、構内の建物のレトロモダンな雰囲気がとても懐かしく親しみやすく感じられました。
旅の最後を締めくくったのは、京都を訪れるたびに足が向く六角堂。地下鉄の烏丸御池駅から少し歩き、まずはお寺に隣接するビルに入ります。何故かと言いますと、外が見えるエレベーターに乗って上り下りしながら、六角形をした本堂を俯瞰できるのです。
ビルから六角堂こと頂法寺の境内に足を踏み入れ、まず本堂にお参り。それから、京都の中心を表す「へそ石」、岩山風なしつらえの場所にぱらぱらと安置されている「十六羅漢像」、小さな子どもを守護する「わらべ地蔵」、白鳥の浮かぶ池と、ゆっくり一回りします。
最後は、大のお気に入りの前に立ってご挨拶。1つだけ願いを叶えてくれる「一言願い地蔵」。可愛らしいお姿で、どんな時も心を和ませてくれます。
最後にドンとまとめて、今回の旅の『美味しいもの』をご紹介しましょう。
というわけで、移動効率はいいとは言えませんが、各スポットで「好き」を再確認する「2023年秋の、ほんわか旅」になりました(^^♪
やっぱり一人旅は、気まま・気楽で良いです。