草津と京都の春 その2
旅の続きです。
二日目は朝早く起きて京都に移動。
電車とバスを乗り継いで、開苑時間の9時をやや回った頃にお目当ての場所
「原谷苑」に到着しました。
巷間、桃源郷とか極楽とか絶賛されているのも納得。
枝垂れ桜を中心に、春の花が咲き乱れる様は、言葉を失うほどの素晴らしさでした。
原谷苑は、洛北の原谷にある個人所有のさくら苑です。代々の当主が農園内の木々や桜を手入れして景観を楽しんでいましたが、人伝に評判が広がったため、現在は梅、桜、紅葉の時期だけ一般公開しています。京の桜の隠れ里と称され、約4千坪の敷地に20数種類の桜が約450本。中でも「紅枝垂れ桜」は樹齢70年をこえる約65本を含め約250本あるそうで、視界を埋め尽くす様は圧巻の一言です。
紅枝垂れ桜がちょうど満開になっているところに、「御室桜」とか「松月」といった遅咲きの里桜も開いていて、ユキヤナギやヤマブキ、ボケ、新緑のモミジがそこに「味変」ならぬ「色変」の演出を加えています。
主役である桜のほかに目を惹いたのは、変わった形の「利休梅」と石楠花を二回り位小さくしたような「春一番」。
あーだこーだ御託を並べていないで、写真をお見せしましょうね。
行きと同じくシャトルバスで「わら天神」前に戻ってきた後は、平野神社と仁和寺をハシゴ。
こちらもソメイヨシノの後から楽しめる、桜の名所です。
お花見を存分に満喫した後は、人混みを逃れて「樂美術館」へ。
樂焼窯元・樂家に隣接して建てられている、1978年開館のこぢんまりとした美術館で、樂家の歴代作品が収蔵・展示されています。
静かな「侘び寂び」の美をたたえる空間で、深呼吸できます。熱心に作品に見入っている欧米人の男性がいたのも印象に残りました。
最後に、この日いただいた美味しいものから、おやつをご紹介。
樂美術館の近くにあった「カフェ デ コラソン」も、薫り高い珈琲が美味でとっても素敵なお店でした。
珈琲のお供は、グレープフルーツのシブースト。控えめな甘さでさっぱりと頂けるスイーツです。
大満足の、充実した「春旅」になりました。
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