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インスタントスープの溶け残りは


冬の朝のインスタントスープは手軽に身体を温めてくれる


我が家は、インスタント味噌汁と共にスープも常備している。
定番のコーンはもちろん、かぼちゃ、ほうれん草、トマト、そしてオニオン。
昔、世界一受けたい授業という番組で、有田さんが盛んにトマト、トマトと言っていたので、私はコーンよりむしろトマトを飲む回数が多い。

朝は甘酒のトマトジュース割りを必ず飲むくらいだから、有田さんのトマト信仰がかなり私にも浸透していると言える。

それはさておき。
今朝はかぼちゃのスープをチョイス。

昔はそう思ったことはなかったが、義父と同居するようになって、私は結構せっかちなのだと思うようになった。
義父は、病院の待合室に3人いたら待っていられないから帰る、もう、病気だな、と公言するほど、飛び抜けてせっかちなのだが、その姿と自分が重なる時があるのだ。

スープを飲む時、そのせっかちが顔を出す。

かき混ぜたはずだから…と、途中のかき混ぜを端折って、なんだか今日はお湯を入れすぎたかな?と思いながら飲み進める。
すると、最後にはこってり濃厚なかたまりが口の中に飛び込んでくるのだ。

まぁ、これはこれで濃厚な味を楽しめば良いのだが、またもすっきり薄味で飲んでしまった自分が情けない。

嵐のように過ぎていく毎日も、もう少しゆっくり丁寧に過ごせたら…と思う。
時々立ち止まって、スープをかき混ぜるように、周りを見回せたら、ドロリとした後悔を味わうことは無くなるのかもしれない。

今日の短歌

過ぎし日はカップの底に溶け残る
インスタントのスープのかたまり






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