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sayakamori
旦那、行方不明になる2
正月が明けても、旦那は一向に見つからなかった。
仕事には行ってるようで、生きとんか。とホッとした。
でもそれ以上もう連絡を取って探し出す事はしなかった。
それどころじゃなかったからだ。
私は育休明けて、職場復帰し、やっと仕事の感を取り戻してきた頃で、下の子もやっと保育園に慣れた頃だった。
上の子は相変わらず不登校で、1人にするにもまだ心許ない年齢だった。
当時私の両親は沖縄に住んでおり、兄弟とも疎遠だった。
つまり、頼れる人が全くいなかったのだ。
さらにうちの家計は旦那担当で、月に4万ほどの生活費を貰うスタイルだった。
当時の保育料だけは私が支払いする約束で、育休明けの少ない給与から、毎月3万を支払っていた。
全て任せっきりだったので、私の個人的な通帳には30万余りしか残っていなかった。
アパートの家賃、水道光熱費は払われていたが、
当然、生活費などは渡されていなかった。
今思えば、貯金くらいしとけ!って自分にツッコミたいところだが、
物理的にも経済的にも正にピンチの状態だった。
旦那を探し出す余裕もなかったのだ。
そんな中で、最も最優先事項は上の子の不登校だった。何とかしなければ。